座薬がすぐ出てきてしまうのはなぜ?よくあること?
高熱でぐったりしている我が子に座薬を入れようとしたら、するっと出てきてしまった…。そんな経験、ありませんか?私も何度も経験していますし、小児科で働いていると「座薬がうまく入らなくて」というご相談は本当に多いんです。
医療情報について: このページは、家庭で確認しやすい一般的な情報を整理したものです。診断・治療・薬の使用判断の代わりにはなりません。
呼吸が苦しそう、ぐったりしている、けいれん後の様子がおかしい、水分が取れない、生後3か月未満など心配なサインがある場合は、119番、救急受診、または地域の子ども医療電話相談 #8000 などへ早めに相談してください。
要点: 座薬を入れるコツは「①冷蔵庫から出して手で1〜2分温める②先端を水またはワセリンで濡らす③背骨ではなくおへそ方向に向けて押し込む④指の第一関節分の深さまで入れる⑤挿入後10〜20秒間肛門を押さえる」の5ステップ。入れて5分以内に形のまま出てきた場合は入れ直してよい。溶け始めていたら入れ直さない。
焦りますよね。でも大丈夫!座薬が戻ってしまうのは珍しいことではありません。子どもは大人と違って肛門括約筋の力が強かったり、嫌がって力んでしまったりするので、むしろ「入りにくい」のが普通なんです。
今回は小児科での経験と、自分の子育てで試してきた方法をもとに、座薬をうまく入れるコツと、それでもダメだった時の考え方をお伝えしていきますね。
座薬をうまく入れる5つのコツを看護師が解説
座薬を入れる前の準備で8割が決まる
まず座薬は冷蔵庫から出してすぐではなく、少しだけ常温に近づけておくと扱いやすくなります。といっても溶けるほど放置しちゃダメですよ!手で握って1〜2分、ほんのり柔らかくなる程度で十分です。
そして意外と大事なのが、座薬の先端を少し濡らすこと。水やベビーオイル、ワセリンなどで滑りをよくしておくと、スムーズに入りやすくなるんですね。私はいつも水道水でさっと濡らしています。
子どもの体勢も重要なポイント!小さい子なら横向きに寝かせて、上側の足を軽く曲げた姿勢が一番入れやすいと思います。赤ちゃんならおむつ替えの時のように仰向けで両足を持ち上げる方法でもOKです。
座薬の入れ方——角度・深さ・力のコツ
さて、いよいよ挿入です。ここでのコツは「まっすぐ」ではなく「お腹側に向かって」入れること!肛門から入れて、背骨の方ではなくおへその方向に向けて押し込むイメージですね。
入れる深さは大人の指の第一関節くらいまで。浅すぎるとすぐ出てきてしまいますし、深く入れすぎようとすると子どもが嫌がって力んでしまうんです。ちょうどいい深さを見つけるのには少し練習が必要かもしれません。
そして挿入したら、すぐに手を離さないこと!これがとっても大切なんです。肛門を指で軽く押さえながら、10秒から20秒くらいそのままキープしてください。この間に直腸の奥に座薬が入っていくわけです。
入れた後の固定が最も大事——なぜ押さえる?
座薬を入れたら、おしりをティッシュやガーゼで軽く押さえながら、両足をぴったり閉じた状態で寝かせましょう。できれば5分から10分はそのままの姿勢をキープしてほしいところです。
でも現実には「じっとしてて!」なんて無理ですよね。うちの子も動き回って困りました!そんな時は、おむつをしっかり履かせてズボンも履かせてしまうと、物理的に出にくくなります。締め付けすぎない程度に、ですけどね。
絵本を読んだり、好きな動画を見せたりして、少しでも静かにしてもらう工夫も効果的でしょう。「おしりさんが頑張ってるから応援しようね」なんて声かけをすると、意外と協力してくれることもありますよ!
座薬が出てきてしまったら入れ直す?判断基準は?
さて、色々試してもやっぱり座薬が出てきてしまった…そんな時、もう一度入れ直すべきか迷いますよね。私自身も何度も悩んできました。
基本的な考え方としては、入れてから5分以内に形がそのまま出てきた場合は、もう一度入れ直してもいいと思います。ただし、座薬が溶けかけていたり、入れてから10分以上経っている場合は、すでに薬の成分が吸収されている可能性があるので入れ直さない方が安全でしょう。
判断に迷った時は、まず体温を測ってみてください。熱が下がり始めていたり、子どもの様子が少し楽になっているようなら、座薬は効いている証拠かもしれません。無理に入れ直す必要はないんですね。
そして何より大切なのは、わからない時は病院に電話で相談することです!「こんなことで電話していいのかな」なんて遠慮する必要は全くありません。特に初めての発熱や、子どもの様子がいつもと違う時は、遠慮せず相談してくださいね。
座薬がどうしても難しいとき——他の方法はある?
実は座薬が絶対に必要というわけではないんです。解熱剤には飲み薬のシロップや粉薬、錠剤もありますし、痛み止めも同じように色々な形があります。
座薬のメリットは、吐いてしまっても効果があることと、飲めない子にも使えること。でも逆に、入れるのが難しかったり、子どもが嫌がって暴れたりするデメリットもあるわけです。飲み薬なら味付けがされていて飲みやすいものも多いですし、吐き気がなければ十分選択肢になります。
次回の診察時に「座薬がうまく使えなかったので、飲み薬に変えてもらえませんか」と相談してみてください。多くの場合、代替の薬を出してもらえると思います。どちらが正解ということはなくて、その子に合った方法を選べばいいんです!
また、そもそも解熱剤を使うタイミングも考えてみましょう。38.5度以上で本人がつらそうな時に使うのが基本ですが、熱があっても元気に遊んでいるなら無理に下げる必要はないという考え方もあります。熱は体が病気と戦っている証拠でもあるんですね。
【座薬使用 こんなときは小児科に電話・受診を】
- ⚠️ 受診・電話相談が必要な場合
- 座薬を使っても熱が全く下がらず、症状が悪化している
- 座薬を入れるたびに激しく抵抗して肛門周囲に傷がついている
- 座薬の種類(解熱・鎮痙など)を間違えて使った可能性がある
- 処方された座薬の使用回数・間隔が不明な場合
- 📅 様子見(通常の使用範囲)
- うまく入れられたか不安だが子どもの様子は落ち着いている
- 1〜2時間後に症状が少し和らいだ
座薬の入れ直し・間隔・使用回数の制限は処方時に薬剤師・医師に確認しておくことをお勧めします。
まろんの臨床メモ: 病棟での座薬挿入で最もよく起きるのが「すぐ出てきてしまった」というケースです。肛門括約筋が緊張していると座薬を排出してしまうため、挿入後10〜20秒ガーゼや手でやさしく押さえることが重要です。また「おへそに向けて」という角度が分かりにくい場合は、挿入する指をやや上(腹側)に傾けるイメージで行ってください。どうしても難しい場合は、同じ成分の飲み薬に変更できることを主治医・薬剤師に相談してみてください。
最後に:完璧を目指さなくて大丈夫!
座薬を入れるのって、本当に難しいですよね。特に初めての時は手が震えてしまったり、子どもが泣いて暴れたりして、親の方がパニックになってしまうこともあると思います。
でも何度か経験していくうちに、だんだんコツがわかってきます。そして子ども自身も成長して、「これをすると楽になるんだ」と理解してくれるようになるんですね。今うまくいかなくても、それは親として失格なんかじゃありません!
入れられなかったら飲み薬に変えてもらえばいいし、どうしても薬が使えなかったとしても、水分補給と安静で様子を見るという選択肢もあります。大切なのは子どもの様子をよく観察して、必要な時に適切な医療につなげることだと思います。
完璧な方法なんてないんです。試行錯誤しながら、その時その時でベストを尽くす。それが子育てであり、看護でもあるんじゃないでしょうか。みんな同じように悩んで、同じように試行錯誤しています。一緒に頑張りましょうね!
参考資料
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座薬が出てきた場合、すぐに入れ直してもいいですか?
入れてから5分以内に形のまま出てきた場合は入れ直しても問題ないとされています。溶け始めていたり時間が経っていたりする場合は薬がある程度吸収されている可能性があるため、入れ直さないのが基本です(記事本文より)。判断に迷ったら処方した医師・薬剤師に電話で確認してください。
座薬を使う前にやわらかくするために温めてもいいですか?
体温で温める(手で握る程度)のは構いませんが、お湯に入れる等で急激に温めると変形・溶解してしまうため避けてください(記事本文より)。
2種類の座薬を続けて使う場合の間隔は?
解熱剤と鎮痙剤など種類が異なる座薬を使う場合の間隔は処方によって異なります。一般的に30分程度の間隔を開ける場合が多いですが、必ず処方時に医師・薬剤師に確認してください。(要確認: 記事本文に具体的な間隔の記述があるか確認を推奨)
座薬はどこに保管すればいいですか?
一般的に座薬は冷蔵庫(冷蔵保存、凍らせない)での保管が基本です。処方箋または薬袋に記載された保管方法に従ってください。(要確認: 薬の種類により異なるため薬剤師に確認)
よくある質問
Q. 座薬がすぐに出てきてしまいました。入れ直すべきですか?
A. 目安は「入れてからの時間」と「座薬の形が残っているか」です。入れた直後に形がそのまま出てきた場合は、もう一度同じものを入れ直して問題ないことが多いです。時間が経って溶けかけている場合は、薬が一部吸収されている可能性があるため、追加せず様子を見るか、かかりつけ医や薬剤師に相談しましょう。
Q. 座薬を嫌がって暴れます。コツはありますか?
A. おむつ替えの姿勢で足を軽く持ち上げ、リラックスした隙に先端を奥までしっかり入れて、その後30秒〜1分ほどおしりを軽く押さえるのがコツです。座薬の先を体温で少し温めて滑りをよくするのも有効です。力ずくではなく、声かけしながら手早く行いましょう。
Q. 座薬がどうしても入れられない場合はどうすればいいですか?
A. 無理に繰り返すと嫌がりが強くなることがあります。解熱剤には粉薬やシロップなど飲み薬の選択肢もあるため、かかりつけ医に「座薬が難しい」と伝えて剤形を相談してみてください。つらそうなときに使う薬ですので、使えないからと焦らず、水分補給と環境調整を優先しましょう。


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