「離乳食、いつから始めればいいの?」「何をどれくらいあげていいの?」——5〜6か月の赤ちゃんを抱っこしながら、スマホで離乳食の情報を検索しているご家庭は、本当に多いんです。厚生労働省の乳幼児栄養調査(厚生労働省 平成27年度乳幼児栄養調査)でも、離乳食について困りごとを感じている保護者は約75%。決して、あなただけが悩んでいるわけではないんですね。
私自身、小児科で離乳食相談を受けることが多く、2児の母としても「今日は食べない」「進度が遅いかも」と何度も心配してきました。
でも、安心してください。厚労省の「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」には、月齢別の量・固さ・食材の目安がきちんと示されています。この記事では、その一次情報を月齢別早見表にまとめ、アレルギー食材の安全な導入順、絶対に避けたい食材、受診の目安まで——一緒に整理していきますね。
医療情報について: このページは、家庭で確認しやすい一般的な情報を、厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」と食物アレルギー診療ガイドライン2021に沿って整理したものです。私は看護師であり、医師ではありません。診断・治療の代わりにはなりません。
離乳食を食べた直後に、呼吸が苦しそう・ゼーゼーする/顔色が悪く意識がぼんやり/全身に蕁麻疹が広がる/繰り返し嘔吐する——こうしたときは、ためらわず119番へ。口周りの軽い発赤など判断に迷うときは、地域の子ども医療電話相談 #8000 にも相談できます。
1歳未満のはちみつ、5歳以下の豆・ナッツ類は絶対に与えないでください(後述)。
要点: 離乳食は生後5〜6か月頃、10倍がゆ小さじ1から開始するのが目安です(厚労省2019改定版)。①初期(5-6か月): 1日1回・なめらかペースト・つぶしがゆ。②中期(7-8か月): 1日2回・舌でつぶせる豆腐の固さ。③後期(9-11か月): 1日3回・歯ぐきでつぶせるバナナの固さ・手づかみ食べ。④完了期(12-18か月): 1日3回+補食・軟飯90g。アレルギー食材の導入は遅らせない方が予防に有利(食物アレルギー診療GL2021)。はちみつは1歳まで・豆ナッツは5歳まで禁忌。進度は目安で、お子さんのペースで大丈夫です。
- 【月齢別早見表】離乳食の進め方 初期・中期・後期・完了期の量・固さ・回数は?
- 離乳食初期(5〜6か月/ゴックン期)はどう進める?10倍がゆ小さじ1から始める7日間スケジュール
- 離乳食中期(7〜8か月/モグモグ期)はどう進める?2回食への移行サインと舌でつぶせる固さ
- 離乳食後期(9〜11か月/カミカミ期)はどう進める?3回食・手づかみ食べ・鉄不足対策
- 離乳食完了期(12〜18か月/パクパク期)はどう進める?軟飯90gと補食の取り入れ方
- アレルギー食材の安全な導入順は?月齢別タイムライン(卵・小麦・乳・ナッツ)
- 離乳食で絶対NGの食材は?はちみつ・豆ナッツ・ぶどうの扱い方
- 食べない・進まない・アレルギーかも?受診目安はどこ?
- まとめ — 早見表は目安、お子さんのペースで大丈夫
【月齢別早見表】離乳食の進め方 初期・中期・後期・完了期の量・固さ・回数は?
結論から言うと、離乳食は生後5〜6か月頃に10倍がゆ小さじ1から始め、月齢が上がるにつれて回数・量・固さを少しずつ段階的に上げていくのが目安です。 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」(厚生労働省, 2019)に基づく月齢別の早見表をまとめました。
| 時期 | 月齢 | 通称 | 回数 | 固さの目安 | 主食の1回量 |
|---|---|---|---|---|---|
| 初期 | 5〜6か月頃 | ゴックン期 | 1日1回 | なめらかにすりつぶした状態 | 10倍がゆ 小さじ1〜大さじ2 |
| 中期 | 7〜8か月頃 | モグモグ期 | 1日2回 | 舌でつぶせる固さ(豆腐くらい) | 7倍がゆ 50〜80g |
| 後期 | 9〜11か月頃 | カミカミ期 | 1日3回 | 歯ぐきでつぶせる固さ(バナナくらい) | 5倍がゆ〜軟飯 80〜90g |
| 完了期 | 12〜18か月頃 | パクパク期 | 1日3回+補食1〜2回 | 歯ぐきで噛める固さ(肉団子くらい) | 軟飯 90g 〜ご飯 80g |
ただし、これはあくまで平均的な目安です。母子手帳の成長曲線内で体重が増えていれば、進度が早くても遅くても慌てなくて大丈夫。母子栄養協会も、「月齢ではなく赤ちゃんのサインで進める」考え方を解説しています(母子栄養協会)。お子さんのペースを大切にしながら、次の章から各時期を詳しく見ていきましょう。
離乳食初期(5〜6か月/ゴックン期)はどう進める?10倍がゆ小さじ1から始める7日間スケジュール
初期は1日1回・なめらかにすりつぶした10倍がゆを小さじ1から始め、1〜2週間かけて量と種類を増やしていくのが目安です。 厚労省ガイドラインでは、開始のサインとして「首がしっかりすわっている」「支えれば座れる」「食べ物に興味を示す」「スプーンを口に入れても押し出さない」が示されています。
開始1週目〜2週目の進め方は?
おすすめは平日の午前中に始めること。万が一アレルギー症状が出ても医療機関が開いている時間帯だからです。
- 1〜3日目: 10倍がゆを小さじ1から。1日1回・1種類のみ。
- 4〜7日目: 10倍がゆを小さじ2〜3に増やす。問題なければ8日目から野菜(にんじん・かぼちゃ・大根など)を1種類追加。
- 2週目以降: 野菜に慣れたら豆腐・白身魚(タイ・カレイなど)・卵黄など、たんぱく質を1種類ずつ追加。
アレルギー食材はいつから入れていい?
ここがいちばん不安なところですよね。食物アレルギー診療ガイドライン2021(日本小児アレルギー学会)では、アレルギー予防のために離乳食やアレルゲン食材の開始を遅らせることは推奨されていません(日本小児アレルギー学会, 2021)。むしろ、厚労省ガイドラインに沿って5〜6か月頃から、卵黄→卵白の順で少量ずつ導入するのが現在の標準です。
ただし、すでにアトピー性皮膚炎がある赤ちゃんは自己判断せず、必ず小児科やアレルギー専門医に相談してから始めてくださいね。
離乳食中期(7〜8か月/モグモグ期)はどう進める?2回食への移行サインと舌でつぶせる固さ
中期は1日2回食に増やし、舌でつぶせる豆腐くらいの固さに段階を上げるのが目安です。 厚労省ガイドラインでは、中期の主食目安は7倍がゆ50〜80g、野菜20〜30g、たんぱく質(豆腐なら30〜40g・魚や肉なら10〜15g)とされています。
2回食に移行するサインは?
「いつから2回にしていいの?」と迷いますよね。目安は次の3つです。
- 初期食を10〜20分かけて、もぐもぐと飲み込めるようになった
- 1回量が子ども茶碗3分の1〜半分ほど食べられる
- 排便や機嫌に大きな変化がない
このサインがそろえば、7か月前後で午前と夕方の2回に分けてOKです。
中期に追加できる食材は?
たんぱく質のバリエーションが広がる時期です。白身魚→赤身魚(マグロ・カツオ)→鶏ささみ→鶏ひき肉の順で1食材ずつ慣らしていきます。乳製品(ヨーグルト・カッテージチーズ)もこの頃から少量ずつ可。海藻類(のり・わかめ少量)も使えます。
WHOの2023年補完食ガイドラインでは、「6〜23か月の乳幼児は動物性食品(肉・魚・卵)と野菜・果物を毎日摂取することが望ましい」と推奨されています(WHO, 2023)。日本の離乳食でも、たんぱく質と野菜・果物をバランスよく組み合わせる意識が大切なんですね。
離乳食後期(9〜11か月/カミカミ期)はどう進める?3回食・手づかみ食べ・鉄不足対策
後期は1日3回食に増やし、歯ぐきでつぶせるバナナくらいの固さに進め、手づかみ食べを取り入れる時期です。 厚労省ガイドラインでは、後期の主食目安は5倍がゆ〜軟飯80〜90g、野菜30〜40g、たんぱく質(魚や肉なら15g・全卵2分の1個・豆腐45g)とされています。
手づかみ食べはどう始める?
手づかみ食べは、食べ物の大きさ・固さ・温度を自分で確かめながら食べる練習。自分で食べる力を育てる大切なステップです。スティック状の野菜(蒸したにんじん・大根)、おやき、軟らかいパンなどから始めてみてください。床が汚れるのは想定内——大きめのお食事マットや、エプロンで対策しましょう。
9か月以降で気をつけたい「鉄不足」とは?
生後9か月頃から、ママから受け継いだ鉄の貯蔵が減ってきます。赤身の魚や肉、レバー、納豆、ほうれん草など鉄を含む食品を意識的に取り入れるのが目安です。母乳のみで離乳食が進まないと鉄不足のリスクが上がるため、ミルクの併用や鉄入りフォローアップミルクを医師に相談する選択肢もあります。
まろんの臨床メモ: 小児科の外来で「離乳食が進まないんです」というご相談を受けるとき、私たち看護師がまず見るのは「体重」と「機嫌」「便の様子」の3つです。母子手帳の成長曲線内で体重がゆるやかに増えていれば、量が少なめでも一旦は様子見でOK。逆に、急に食べなくなった・便が極端に変わった・元気がない、というときは、離乳食の進度より体調そのものを優先して受診を検討します。「食べないこと自体」より「全体の様子」を見るのが、家庭でできる安心の判断軸です。
離乳食完了期(12〜18か月/パクパク期)はどう進める?軟飯90gと補食の取り入れ方
完了期は1日3回食+補食(おやつ)1〜2回で、エネルギーや栄養素の大部分を食事から摂取できる状態に整える時期です。 厚労省ガイドラインでは、主食の軟飯90g(またはご飯80g)、野菜40〜50g、たんぱく質(魚や肉なら15〜20g・全卵2分の1〜3分の2個)が目安とされています。
補食(おやつ)は何を選ぶ?
この時期の補食は「お菓子」ではなく4回目の食事と考えるのがポイント。胃が小さく1回で必要量を取りきれないため、小さなおにぎり・ふかし芋・バナナ・無糖ヨーグルト・果物などで栄養を補います。市販のベビー用おやつを使う場合も、月齢表示と原材料を確認してくださいね。
大人の食事から取り分けるコツは?
完了期は、大人の食事から塩分と固さを調整して取り分けやすくなる時期です。目安は大人の半分以下の味付け。汁物は具材を取り分けて湯で薄める、煮物は調味前に取り出して柔らかく煮る、などの工夫で家族の食卓と一体化できます。WHO2023ガイドラインも、母乳を2歳以上まで続けることを推奨しており、食事+母乳・ミルクの組み合わせはこの時期も大切です(WHO, 2023)。
アレルギー食材の安全な導入順は?月齢別タイムライン(卵・小麦・乳・ナッツ)
食物アレルギー予防のために、アレルゲン食材の導入を遅らせることは推奨されていません。月齢に応じて1日1種類・1さじから慎重に試すのが目安です。 食物アレルギー診療ガイドライン2021(日本小児アレルギー学会)に基づく導入タイムラインをまとめました。
| 食材 | 導入目安 | 開始時のポイント |
|---|---|---|
| 卵黄(固ゆで) | 5〜6か月頃 | 耳かき1杯から。問題なければ3〜5日ごとに増量 |
| 卵白(固ゆで) | 7〜8か月頃 | 卵黄に慣れてから少量ずつ |
| 小麦(うどん・パン) | 6〜7か月頃 | パンがゆなど少量から |
| 乳製品(ヨーグルト・チーズ) | 7〜8か月頃 | 加熱せず少量から |
| 大豆(豆腐) | 6〜7か月頃 | 加熱して少量から |
| 白身魚→赤身魚→青魚 | 5〜6か月以降順に | 1か月ごとに1種類追加が目安 |
| 鶏肉→豚・牛 | 7〜9か月以降 | ささみ→ひき肉→ももの順 |
| ナッツ類(粉末・ペースト含む) | 3歳以降まで非推奨 | 窒息リスクと合わせ消費者庁が注意喚起 |
鶏卵の具体的な開始量は?(PETIT試験の知見)
「卵が一番心配…」というご家庭、多いです。国立成育医療研究センターのPETIT試験では、アトピー性皮膚炎のあるハイリスク乳児で、湿疹をコントロールしたうえで生後6か月頃から微量の加熱全卵(6〜8か月で約0.2g/日、9〜11か月で約1.1g/日)を医師管理下で開始することで、1歳時点の鶏卵アレルギー発症が約8割減少したと報告されています(国立成育医療研究センター, 2021)。
ただし、これは研究値であり、家庭で同じ量を真似るものではありません。湿疹がある赤ちゃんは、自己判断ではなく必ず小児科・アレルギー専門医に相談してから始めてくださいね。湿疹がない赤ちゃんは、厚労省ガイドラインに沿って5〜6か月から卵黄→卵白の順で少量ずつでOKです。
アレルギー症状が出たらどうする?
新しい食材を試した後、口周りの赤み・蕁麻疹・咳・嘔吐などの症状が出たら、まずは摂取を中止して様子を観察してください。軽度(口周りのみの軽い赤み)は経過観察し、翌日小児科を受診。呼吸困難・繰り返す嘔吐・全身蕁麻疹・顔色不良は救急受診(119番)です。詳しくは次の章でも整理します。
離乳食で絶対NGの食材は?はちみつ・豆ナッツ・ぶどうの扱い方
1歳未満のはちみつ、5歳以下の豆・ナッツ類、丸ごとのぶどう・ミニトマトは命に関わるリスクがある食材です。 ここはYMYL記事として、独立した章で明確に整理します。
1歳未満にはちみつがダメな理由は?
はちみつは、加熱の有無を問わず1歳の誕生日までは絶対に与えないでください。 乳児ボツリヌス症のリスクがあり、過去には死亡例も報告されています(消費者庁, 2017)。パンやお菓子に含まれるはちみつも対象。原材料表示を必ず確認しましょう。黒糖や黒糖を使った菓子も、ボツリヌス菌芽胞混入の報告があり1歳未満は避ける方が安全です。
豆・ナッツ類はなぜ5歳以下に与えてはいけない?
消費者庁の注意喚起によると、平成26〜令和元年の6年間に食品の誤嚥による窒息で14歳以下が80名死亡し、うち5歳以下が73名(約91%)を占めていました(消費者庁, 2021)。豆・ナッツ類は気道に入りやすく、肺の中で長時間炎症を起こすため特に危険。5歳になるまでは粒のまま与えないのが鉄則です。すりつぶしてペーストにする場合も、3歳以降から慎重に少量から、が現在の安全側の目安です。
ぶどう・ミニトマト・うずら卵はどう切る?
球形・つるんとした食品は気道をふさぎやすく、特に危険です。日本小児科学会も窒息予防について公式に提言しています(日本小児科学会)。
- ぶどう・ミニトマト・うずら卵: 必ず4等分にカットしてから与える
- 餅: 3歳までは非推奨(噛みちぎれず気道閉塞のリスク)
- パン・カステラ: 水分と一緒に少しずつ
- こんにゃくゼリー: 5歳以下は与えない
「うちの子は大丈夫」と思える日があっても、窒息は一瞬で起こります。月齢別のカット方法は、いつ確認しても遅くないので、覚えておくと安心ですね。
食べない・進まない・アレルギーかも?受診目安はどこ?
離乳食が進まないこと自体は珍しくありません。ただし、体重増加が止まる・繰り返し嘔吐する・離乳食後に呼吸が苦しそう、というときは受診の目安です。 看護師まろんからの判断軸を整理します。
【離乳食 受診判断チェック】
- 🚨 今すぐ119番・救急受診
- 離乳食を食べた直後に呼吸が苦しそう・ゼーゼーする・声がかすれる
- 全身に蕁麻疹が広がる/顔色が悪く意識がぼんやり
- 繰り返し嘔吐する・ぐったりしている
- 食べ物を喉につまらせて窒息している(背部叩打法と並行して119へ)
- ⚠️ 早めに受診(おさまっても当日〜翌日中に)
- 新しい食材を試した後、口周りの蕁麻疹・赤みが広範囲に出た
- 下痢が続く・血便がある
- 体重が2週間以上増えていない(母子手帳の成長曲線を下回る)
- 📅 様子を見てよい/次の健診で相談
- 進度が早見表より少し遅め(体重は曲線内)
- その日だけ食べない・好き嫌いがある
- 便の固さが少し変わる(機嫌よく食べているなら様子見)
迷ったら #8000(子ども医療電話相談) へ。「これくらいで受診していいのかな」と遠慮しなくて大丈夫です。
食べないときに家庭でできることは?
食べない日が続くと焦りますよね。家庭で確認しやすいポイントを3つ。
- 体重: 母子手帳の成長曲線内で増えていれば、量が少なめでも一旦OK
- 機嫌: 笑う・遊ぶ・睡眠がいつも通りなら経過を見られる
- 便: 形・色・回数がいつもの範囲なら過度な心配は不要
無理に食べさせようとせず、固さ・温度・味・食器・場所(膝の上で安心するなど)を変えてみる工夫も有効です。それでも気になるときは保健センターの離乳食相談や、かかりつけ小児科に頼ってくださいね。
まとめ — 早見表は目安、お子さんのペースで大丈夫
離乳食の進め方は、量も固さも食材も「目安」です。完璧に表通り進まなくて当たり前。体重が成長曲線内で増えていて、機嫌よく過ごせていれば、ゆっくりでも早くても、それがそのお子さんのペースです。
家庭で覚えておきたいのは——①初期は10倍がゆ小さじ1から/②アレルゲンは遅らせず1日1種類1さじから/③はちみつは1歳まで・豆ナッツは5歳まで禁/④ぶどう・ミニトマトは4等分。そして、迷うときは #8000 やかかりつけ小児科、保健センターを遠慮なく頼ってくださいね。
3食を整える日々は、本当に大変ですよね。一人で抱え込まないで大丈夫。今日の一口が、お子さんの成長を支えています。
離乳食はいつから始めればいいですか?
厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」では、生後5〜6か月頃を目安としています。首がすわって支えれば座れる、食べ物に興味を示す、スプーンを押し出さない、といったサインが目安。ただし個人差があるので、迷うときは小児科や保健センターに相談してくださいね。
アレルギー食材は遅らせた方が安全ですか?
いいえ。食物アレルギー診療ガイドライン2021では、予防のためにアレルゲン食材の開始を遅らせることは推奨されていません。卵黄→卵白の順で、月齢に応じて1日1種類・1さじから慎重に試すのが目安です。アトピー性皮膚炎がある場合は事前に医師相談を。
はちみつは加熱すれば赤ちゃんにあげていいですか?
いいえ。加熱の有無を問わず、1歳の誕生日までは絶対に与えないでください。乳児ボツリヌス症は加熱しても芽胞が死なず、過去に死亡例も報告されています(消費者庁)。パンやお菓子に含まれるはちみつも対象。原材料表示を確認しましょう。
離乳食が早見表より遅れているのですが大丈夫ですか?
早見表はあくまで目安で、進度に個人差があります。母子手帳の成長曲線内で体重が増えていれば慌てなくて大丈夫。気になるときは保健センターの離乳食相談やかかりつけ小児科で確認できます。「進まない=親の責任」ではないので、一人で抱え込まないでくださいね。
食物アレルギーが疑われる症状が出たらどうしたら?
口周りの軽い赤みのみなら摂取を中止して経過観察、翌日小児科を受診してください。呼吸が苦しそう・全身蕁麻疹・繰り返す嘔吐・顔色不良は救急受診(119番)です。判断に迷うときは#8000にも相談できます。
参考文献
- 授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版) — 厚生労働省
- 食物アレルギー診療ガイドライン2021 — 日本小児アレルギー学会
- 離乳食における鶏卵摂取の考え方 — 国立成育医療研究センター
- ハチミツによる乳児のボツリヌス症 — 消費者庁
- 食品による子どもの窒息・誤嚥事故に注意 — 消費者庁
- WHO Guideline for complementary feeding of infants and young children 6–23 months of age(2023)
- 食品による窒息 子どもを守るためにできること — 日本小児科学会
- 子ども医療電話相談事業(#8000)について — 厚生労働省


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