子どもにサプリは必要？小児科看護師が徹底解説！

どうも！こんにちは！小児科看護師のまろんです！今日は栄養補助食品(主にサプリメント)の話をしようかなと思います。

栄養補助食品の必要性

そもそも栄養補助食品ってなに？

厚労省のポスターよりサプリメントとは「特定成分が濃縮された錠剤やカプセル形態のもの」とされてます。しかし、粉末状のものもありますし、定義付けはまだされていないようです。

栄養補助食品(サプリメントの必要性)

さて皆さんはお子さんにサプリメントをあげてますか？または必要だと思いますか？

私も調べて初めて知ったのですが、子どものサプリメント使用は年々増加傾向のようです。

主な理由は、スポーツにおける技術力アップ(筋力増加)や技能増加、成長促進を期待して飲ませているようです。

しかし、本当にサプリメントは必要なのでしょうか？

日本小児内分泌学会によるとサプリメントを用いた「身長増加」を謳う商品やそれを匂わせる表現をしたサプリメントが増加しているようです。また、そのような商品(サプリメント)による身長増加効果はエビデンスがなく推奨していません。

ここでネルソン小児科学を読み解くと子どもの栄養素の必要量について、「幼児期頃の栄養素の必要量は推定値であり、確実に取らないといけない最低ラインとして捉えることができます。推奨栄養所要量（RDA）は、健康な大部分の人々に必要な量を満たす摂取量を示していますが、個々の健康状態や生活環境によって必要量は異なる可能性があります。そのため、推定値を最低限確保することが重要ですが、個々の状況に応じて摂取量を調整することも重要。」としてます。

これは日々の食事でどれだけ栄養が取れててどれだけ足りないのか正確に把握していないとサプリ使用で過剰摂取になる可能性があることを示唆しています。

またサプリメントの純度について法律的規制はなく、コンタミ(不要な物質の混入)の可能性も考慮しなければなりません。

以下参考の文献ではオメガ3脂肪酸のサプリ摂取が二番目に多いとされてます。しかし、オメガ3脂肪酸はとても酸化し易くサプリにする段階で酸化してる可能性が高いです。

酸化したオメガ3脂肪酸は過酸化脂質となって体内の細胞を傷害する可能性が高いです。また酸化により狙った効果を得られない可能性もあります。

この記事ではサプリの使用は非推奨を謳いますが、そもそも子どもを対象にしたサプリ研究が少なく、効果対費用(コスパ)に見合わない可能性が高いです。

AAP(アメリカ小児科学会)ではバランス良い食事を取ってる小児や10代でマルチビタミンの摂取は非推奨としていますし、アメリカでは栄養補助食品によりICU(集中治療室)に入る子どもも多いようです。

身長を増加(増やす)ためのサプリメントはこれだ！

さて、Google検索を見てみると身長を高めるサプリや免疫を高めるサプリ、鉄分を取るサプリなどなど色々な予想検索が出てきます。

しかし、残念ながら全てのサプリメントに対して安全性が確認されてしかも、学会が推奨しているサプリはありません。

身長増加を謳うサプリもありますが、効果は不明です。身長は8割が遺伝で2割が環境や食事・運動・睡眠で決まります。s

食事はバランスよく取れば免疫力も上がりますし、成長にも役立つでしょう。また、日本人が肉を食べ始めたのは歴史的にここ最近で、身長もそれに伴い伸びてきています。

また、ここ最近の栄養不足は孤食が原因の可能性も高いです。孤食の影響は酷く、野菜の摂取低下や好き嫌いが多く偏食となり不健康になりやすいことが挙げられます。

共食と言いますが、子どもとのコミュニケーションの場にもなります。共食でバランスのいい食事を摂る事でサプリ不要で過ごせるとおもいます。

まとめ

いかがだったでしょうか？

今回は子どものサプリは必要なのか？について解説していきました。サプリ摂取は不要で共食する事で栄養バランスの良い食事をしましょう。栄養過多リスクそれに伴う入院等安全性の確保がされていないものが多いです。

またプロテインについても肉を摂取する事でタンパク質を摂取できますので不要です。プロテインも細かく言うとアミノ酸スコアとか重金属問題もありますし下手に手を出すと体調を崩すだけでなく、健康被害も払拭できません。

バランス良い食事・偏食対策はフープロ(フードプロセッサ)で撹拌して食べさせましょう。子どもの味覚は大人の3倍近く敏感と言われていて塩味や苦味に敏感です。

大人でいう薄味で味を調整し食べられる物を増やしていきましょう！

以上、参考になれば嬉しいです♪いつもSNSでの拡散ありがとうございます！ブログ更新の糧になりますし一人でも多くの子育てが楽に楽しくできることを祈っております！