どうもこんにちは!小児科看護師のまろんです!
医療情報について: このページは、家庭で確認しやすい一般的な情報を整理したものです。診断・治療・薬の使用判断の代わりにはなりません。
呼吸が苦しそう、ぐったりしている、けいれん後の様子がおかしい、水分が取れない、生後3か月未満など心配なサインがある場合は、119番、救急受診、または地域の子ども医療電話相談 #8000 などへ早めに相談してください。
要点: 乳幼児・小児のコロナワクチン追加接種は生後6か月から対象。ファイザー・モデルナの2種類があり、接種スケジュールが異なる。副反応(発熱・接種部位の腫れ)は1〜2日で自然回復することが多い。アナフィラキシー・心筋炎が稀にあるため接種後30分の経過観察が重要。かかりつけ医と相談しながら判断を。
今日は新型コロナワクチンについて解説(主に2024/10/11までの情報まとめ)していこうと思います。結論は追加接種推奨1!です。推奨といえど任意接種な点はお忘れなきよう。
また、国立成育医療研究センターに「日本小児科学会」と「コロナ×子ども本部」が作成した現時点でのコロナウイルス感染症に対するQ&Aがありますので、こちらも参考に接種を決めることがいいと思います。
乳幼児や小児のコロナワクチンの追加接種はどうすればいいのか?
先ほどもお伝えしたように、結論から言うと追加摂取推奨です。と言うのも、日本小児科学会では現在(2024/10/11)1引き続き追加接種をしており、「未接種のコロナ感染」と「ワクチン接種後のコロナ感染」では「ワクチン接種後のコロナ感染」の方がリスクが低い考えです。
ファイザー製やモデルナ製のコロナワクチンについて
この章ではPmda(独立行政法人 医療医療機器総合機構)3より現在(2024/10/11)の最新情報をまとめようと思います。ファイザー製のものは2024年8月、モデルナ製は2024年9月のものです。
ワクチンの種類によって接種するスケジュール(打つ回数が違います)下で詳しく解説していきます!
ファイザー製ワクチンについて
ファイザー製ワクチンはコミナティという薬剤を使用し筋注します。年齢によって接種スケジュールが違うので解説していきます。
まず、生後6〜4歳までの小児は3回接種する必要(初期接種)があります。スケジュールとしては、1回目接種後3週間あけて2回目を接種し、さらに2回目接種後8週経ったら3回目を打ちます。
4回目以降(追加接種)は最後のワクチン接種から少なくとも3ヶ月開いてから打っていきます。
5〜11歳は1回接種で、追加摂取は少なくとも最低3ヶ月経ってから接種可能になります。
モデルナ製コロナワクチンについて
生後6ヶ月〜4歳まで4週間隔で2回うちます。そしてファイザー製と違う点は、生後6ヶ月〜4歳までの3回目接種を対象外としている点4です。
5歳以上も同様に初回接種は4週間隔で打ちます。ただし、一度打ったことがあれば最低3ヶ月をあけて追加接種していくことが可能です。
副作用について
起こり得る副反応で現在(2024年8月8日)で5%以上出ているものは
- 接種部位の発赤や紅斑、腫脹、痛み
- 眠気、頭痛、イライラ
- 筋肉痛
- 食欲不振、下痢、嘔吐
- 疲労、発熱、悪寒
でした。
重大な副反応は「アナフィラキシーショック」・「心筋炎・心膜炎」。
市販後のデータとして「心筋炎」は主に2回目接種後の7回内がリスクが高く、男性で40歳未満、特に18〜24歳でリスクが高い点も接種後に気をつけたいポイント。5
心筋炎の症状は胸の痛み、動悸(ドキドキする)、むくみ、倦怠感、息苦しい、息切れ、呼吸が荒い、呼吸が早い…等があります。
追加接種に対するQ&A
Q1どうやって打つのか?
最寄りのかかりつけクリニックや診療所、かかりつけ医がいる場合はそこで相談しましょう。とりあえず専門機関に行く必要はなく、近くのクリニック・診療所などで大丈夫です。すぐに対応してもらいたい場合は電話で一方入れておくとスムーズかと思います。
ちなみに、日本の小児に使えるコロナワクチンはファイザー製とモデルナ製がありますが、どちらとも「筋肉内注射」になります。
Q2.わかりやすいパンフレットないんですか?
実はあります。
モデルナ製のパンフレットはこちら。
ファイザー製のパンフレットはこちら。
どちらも小児科の先生監修で作成されておりとてもわかりやすいです。
Q3.追加接種は何歳から打てるのか?
A.生後6ヶ月から〜です。
製品・医療機関により打ち方(スケジュールが変わることがあります。)
上の項目で解説してますのでご参照ください。
【コロナワクチン 接種前後の受診目安】
- 接種前に医師に伝えるべき既往・状態
- 発熱・急性疾患の治療中
- 重篤なアレルギー(アナフィラキシー)の既往
- 心筋炎・心膜炎の既往
- 前回のコロナワクチンで強い副反応があった
- 🚨 接種後すぐに受診すべき症状
- 接種後30分以内に呼吸困難・全身蕁麻疹・顔の腫れ(アナフィラキシーの疑い)
- 意識がおかしい・けいれんが起きた
- 接種後数日以内に胸の痛み・動悸・息切れ(心筋炎・心膜炎の可能性)
- ⚠️ 翌日以降に相談・受診
- 発熱が39度を超えて3日以上続く
- 接種部位の腫れ・赤みが3日以上改善しない
- 📅 様子見でよい正常な副反応
- 接種部位の腫れ・痛み(1〜3日で自然回復)
- 発熱・倦怠感・頭痛(1〜2日で自然回復することが多い)
迷ったら #8000(小児救急電話相談) に電話してください。
まろんの臨床メモ: コロナワクチンに関しては情報が多くて何を信じればいいか迷っている保護者の方が非常に多い印象です。副反応の発熱・倦怠感は接種翌日がピークのことが多く、ほとんどは2〜3日で回復します。心筋炎は10代男性に頻度がやや高いとのデータがありますが、稀な事象です。「打つべきか」の判断はかかりつけ医と個別に相談するのが最も安心です。接種後30分は医療機関で様子を見ることを忘れないでください。
まとめ
いかがだったでしょうか?国立成育医療研究センター病院のQ&Aを読む限り、小児での重症例は少ないようですが、子どもから親に移る可能性があるため親子共に打っておくことが感染予防の観点から必要なのかなーって思います。
また、仮にコロナに罹患した場合でも重症化リスクを下げられる、メリットの方が大きいと感じています。
ワクチン接種は個々の判断に委ねられていますが、子どもの摂取については親である私たち自身になります。
mRNAワクチンの歴史が浅いですが、科学的根拠に基づいたワクチンであるのは間違いありません。ワクチン接種後の副反応については予防接種健康被害救済制度6を参照ください。
参考文献
- 日本小児科学会予防接種・感染症対策委員会,”小児への新型コロナワクチン令和5年度秋冬接種に対する考え方”,日本小児科学会,2023/10/3,(2024/10/11) ↩︎
- 日本小児科学会予防接種・感染症対策委員会,”小児への新型コロナワクチン令和5年度秋冬接種に対する考え方”,日本小児科学会,2023/10/3,(2024/10/11) ↩︎
- 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 HP ↩︎
- 森岡一郎先生監修,”新型コロナウイルスワクチン スパイクバックス®︎筋注を摂取されるお子様と保護者の方へ”,モデルナ ジャパン株式会社,2024/9,(2024/10/12), ↩︎
- https://investors.modernatx.com/news/news-details/2022/Moderna-Announces-its-COVID-19-Vaccine-Phase-23-Study-in-Children-6-Months-to-Under-6-Years-Has-Successfully-Met-Its-Primary-Endpoint/default.aspx ↩︎
- 厚生労働省,”予防接種健康被害救済制度について”厚生労働省 ↩︎
- コロナワクチンは追加接種(ブースター)も必要なの?
- 接種後の抗体価は時間とともに低下するため、追加接種によって再び免疫を高める効果があります。接種歴・年齢・体の状態によって推奨が変わるため、最新の厚生労働省情報とかかりつけ医の判断を参考にしてください。
- 乳幼児(生後6か月〜)のコロナワクチンの安全性は確認されている?
- 臨床試験データを経てPMDA(医薬品医療機器総合機構)が承認した製品が使用されています。副反応データは接種後も継続的に収集・公表されています。詳細は厚生労働省・PMDAの最新情報を参照してください。
- コロナにかかったことがある場合もワクチンを打つ必要がある?
- 自然感染後も免疫は時間とともに低下します。ワクチン接種によって免疫を追加・補強することで、再感染時の重症化リスクを下げる効果が期待されます。かかりつけ医と相談のうえ判断してください。

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