「タブレット学習、周りのママ友はみんなやってるけど、本当に効果あるの?」「スクリーンタイムが子どもの発達に悪影響って聞くけど、大丈夫かな…」
こんな不安を抱えながらも、「何かやらせてあげたい」と思っているママ・パパは多いのではないでしょうか。
実は、デジタル教材は「何を見せるか」と「どう見せるか」で効果が大きく変わることが科学的にわかっています。WHOやアメリカ小児科学会のガイドラインでは、2歳以上なら「1日1時間以内」の「質の高いコンテンツ」を「親と一緒に」見ることで、むしろ言語発達や就学準備に良い効果があるとされているんです。
この記事では、小児科看護師として7年働きながら子育て中の私が、主要なデジタル教材9サービスを徹底比較し、スクリーンタイムとの上手な付き合い方をお伝えします。
この記事でわかること
- 主要9サービスの料金・対象年齢・特徴の比較
- スクリーンタイムに関する最新の科学的ガイドライン
- 年齢別(0〜2歳/3〜6歳)のおすすめサービス
- 「共視聴」で学習効果を高める具体的な方法
- 家庭タイプ別のおすすめ組み合わせ
まず知っておきたい!スクリーンタイムの科学的ガイドライン
デジタル教材を選ぶ前に、年齢別のスクリーンタイムについて確認しておきましょう。WHO(世界保健機関)、アメリカ小児科学会(AAP)、日本小児科医会の推奨をまとめると、以下のようになります。
0〜2歳:基本的にスクリーンは推奨されない
この時期は、対面でのコミュニケーションが最も重要な時期です。唯一の例外は、遠方の祖父母とのビデオ通話など、双方向のやりとりがある場合。研究では、乳幼児は同じ情報でも画面より対面で見た方が約0.5標準偏差分多く学習することがわかっています(ビデオ欠損効果)。
日本小児科学会の調査でも、1日4時間以上の長時間視聴児は有意語(意味のある言葉)の出現が遅れる傾向が1.3倍という結果が出ています。
2〜5歳:1日1時間以内、質の高いコンテンツを親と一緒に
ここがポイントです。単純に「スクリーン=悪」ではありません。セサミストリートに関する大規模研究(15カ国、10,000人以上)では、教育的コンテンツを視聴した子どもは非視聴者と比べて平均11.6パーセンタイル高い成果を示したという結果もあります。
大切なのは、「何を」「どのくらい」「誰と」見るかです。
主要9サービス徹底比較!料金・特徴一覧
それでは、日本で利用できる主要なデジタル教材・学習サービスを比較していきましょう。
料金・基本情報比較表
| サービス名 | 月額料金 | 対象年齢 | 無料お試し | 専用端末 |
|---|---|---|---|---|
| Amazon Kids+ | 580〜980円 | 3〜12歳 | 30日間 | Fire必須 |
| スマイルゼミ幼児 | 3,630〜4,378円 | 2〜6歳 | 2週間(全額返金) | 10,978円 |
| こどもちゃれんじタッチ | 3,820〜4,880円 | 4〜6歳 | なし | 6ヶ月継続で無料 |
| ワンダーボックス | 3,700〜4,200円 | 4〜10歳 | 7日間 | なし |
| シンクシンク | 無料〜980円 | 4〜10歳 | 無料コースあり | なし |
| トドさんすう | 738〜983円相当 | 3〜8歳 | 7日間 | なし |
| YouTube Kids | 無料 | 4〜12歳 | − | なし |
| しまじろうクラブ | 無料 | 1〜6歳 | − | なし |
| dキッズ | 409円 | 0〜12歳 | 31日間 | なし |
※dキッズは2026年3月にサービス終了予定のため、新規での利用は注意が必要です。
タブレット学習の二大巨頭を徹底比較
スマイルゼミ幼児コース:2歳から始められる体系的学習
ジャストシステムのスマイルゼミは、プレ年少(2〜3歳)から年長まで対応する幅広い年齢層が特徴です。
メリット
- ひらがな・カタカナ・かず・とけい・えいご・ちえなど10分野をカバー
- 英語が標準搭載(月4〜5講座)で追加料金なし
- 「おでかけモード」でオフライン学習可能
- 2週間の全額返金保証で実質無料お試し
- 「みまもるトーク」で親子のコミュニケーションも
デメリット・注意点
- タブレット代10,978円が必須
- 6ヶ月未満の退会では追加で32,802円請求される
- 紙の教材は届かない
こんな家庭におすすめ:2〜3歳から早めに始めたい、英語も一緒に学ばせたい、オフラインでも使いたい
こどもちゃれんじタッチ:しまじろうと楽しく入学準備
ベネッセの「じゃんぷタッチ」(年長向け)は、全12領域をカバーする体系的カリキュラムが強みです。
メリット
- ひらがな・カタカナ・数・時計・英語・プログラミングなど幅広い
- 6ヶ月以上継続でタブレット代無料
- 紙ワーク年4回、エデュトイ年2回も届く
- 専用タブレットで外部サイト・YouTube等に接続不可(安全)
デメリット・注意点
- 年中向け「すてっぷタッチ」は2025年度から廃止(手持ちスマホでの受講に変更)
- 6ヶ月未満の退会ではタブレット代8,300円が発生
- 無料お試し期間がない
こんな家庭におすすめ:しまじろうが好き、デジタルとアナログのバランスを取りたい、紙の教材も欲しい
コスパ最強!月1,000円以下のサービス
Amazon Kids+:月580円で2万点以上が使い放題
Amazonプライム会員なら月額580円(年額4,800円)という圧倒的な低価格が魅力です。
メリット
- しまじろう、名探偵コナンゼミ、ポケモン、ディズニーなど2万点以上のコンテンツ
- Fireキッズタブレット購入で1年間無料+2年間破損保証
- 最大4人の子ども用プロフィール作成可能
- 「学習タイム機能」で学習系を先にやらせる設定も
デメリット・注意点
- 2025年3月10日以降、Amazonデバイス専用に(iPhone・iPad・Android非対応)
- 体系的なカリキュラムがない(親子で選ぶ必要あり)
- Fireタブレット(約17,980円〜)の購入が必要
こんな家庭におすすめ:コスパ重視、幅広いコンテンツを楽しみたい、Fireタブレットを持っている・購入予定
シンクシンク:1日10分の思考力トレーニング
ワンダーファイ社が提供する無料〜月額980円の思考力特化アプリです。
メリット
- 空間認識・平面認識・試行錯誤・論理・数的処理の5分野、120種類・2万問以上
- 1日10分(3プレイ)の制限が標準搭載(使いすぎ防止)
- プレミアムコース(980円)は最大6ユーザーまで
- 無料コースでも毎日1プレイ可能
こんな家庭におすすめ:思考力を鍛えたい、スクリーンタイムを厳しく管理したい、まずは無料で試したい
トドさんすう:算数特化で小3まで対応
世界1,200万ダウンロードの実績を持つ算数特化アプリ。年額8,850円(月738円相当)で、3歳〜小学3年生までの8段階レベルをカバーします。
メリット
- 7日間無料(クーポンで14日間に延長可能)
- 無料期間終了後も自動課金されない良心設計
- 8か国語対応で英語モードでの学習も可能
こんな家庭におすすめ:算数を重点的に伸ばしたい、長く使えるサービスを探している
STEAM教育ならワンダーボックス
算数オリンピックの問題制作チームが手がけるワンダーボックスは、デジタル+アナログ教材の融合が最大の特徴です。
メリット
- 毎月届くキット教材(思考力ワークブック、トイ教材など)
- JICA・慶應大学との共同実験で算数の偏差値+6.9ポイント上昇の実証データ
- きょうだい追加が1人あたり1,850円と割安
- 4〜10歳と長く使える
デメリット・注意点
- ひらがな・数字といった「教科学習」は直接扱わない
- 入学準備には別教材との併用が必要
こんな家庭におすすめ:思考力・創造力を伸ばしたい、中学受験を視野に入れている、手を動かす学びも大切にしたい
無料で使えるサービスの活用法
YouTube Kids:設定次第で安全に使える
無料で豊富なコンテンツが視聴できますが、「許可コンテンツのみ表示」設定が必須です。
安全に使うためのポイント
- 年齢別フィルター(未就学児向け/小学校低学年向け/高学年向け)を設定
- 「許可コンテンツのみ表示」で親が厳選した動画だけを視聴可能に
- 視聴時間タイマーで自動停止(再開には掛け算の問題を解く必要あり)
しまじろうクラブ:非会員でも一部無料
こどもちゃれんじ会員でなくても、一部のゲームコンテンツが無料で遊べます。広告なし、1〜6歳対応で、こどもちゃれんじを検討中の家庭のお試しに最適です。
【注意】NHKキッズアプリは2025年3月で終了
幼児向けの良質なコンテンツで人気だった「NHKキッズ」アプリは2025年3月25日でサービス終了しました。ピタゴラスイッチなどは「NHK for School」で視聴可能ですが、主な対象は小学生以上です。
「共視聴」で学習効果を高める!家庭でできる工夫
どんなに良いデジタル教材を選んでも、親の関わり方次第で効果は大きく変わります。研究では、15ヶ月児でも親が一緒に視聴した場合にのみ、ビデオから新しい単語を学習できたという結果が出ています。
効果的な「共視聴」の方法
- 質問する:「これは何かな?」「次はどうなると思う?」
- 関連付ける:「このキャラクターも〇〇が好きなんだね、△△ちゃんと一緒だね」
- 繰り返す:画面に出てきた言葉を一緒に言う
- 実生活につなげる:「さっき見た〇〇、今度お散歩のとき探してみようか」
スクリーンタイムのルール作り5つのポイント
- メディアフリーの時間・場所を決める:食事中はオフ、就寝前1時間は避ける、寝室には置かない
- コンテンツを事前確認する:子どもに見せる前に親がプレビュー
- 「電子おしゃぶり」を避ける:ぐずったときに黙らせる手段にしない
- 能動的な関わりを促す:踊る、歌う、言葉を繰り返すなど参加型で
- 視聴後にフォローアップ:「どうだった?」「何が面白かった?」と会話する
こんなときは専門家に相談を
デジタル教材の使い方に関連して、以下のような様子が見られる場合は、かかりつけの小児科医や保健師さんに相談してみてください。
発達面で気になる場合
- 同年齢の子と比べて言葉の発達が明らかに遅れている
- 名前を呼んでも振り向かない、目が合いにくい
- スクリーン以外の遊びにまったく興味を示さない
スクリーン依存が心配な場合
- スクリーンを取り上げると激しく泣き叫ぶ、パニックになる
- スクリーンがないと不安で落ち着かない様子が続く
- 日常生活(睡眠・食事)に支障が出ている
これらは「スクリーンが悪い」というより、発達やメンタルヘルスの問題が隠れている可能性があります。一人で抱え込まず、専門家に相談してくださいね。
家庭タイプ別おすすめ組み合わせ
「コスパ重視で広く浅く」派
Amazon Kids+(月580円〜)+シンクシンク無料版
Fireタブレットを1台購入すれば、1年間無料+2万点以上のコンテンツが使い放題。思考力はシンクシンク無料版で補完。
「体系的な入学準備をしっかり」派
スマイルゼミ幼児コース(月3,630円〜)
2歳から年長まで一貫したカリキュラム。英語標準搭載、2週間お試し可能で失敗リスクが低い。
「しまじろう大好き・紙教材も欲しい」派
こどもちゃれんじタッチ(月3,820円〜)
デジタル+紙ワーク+エデュトイのバランス型。年中は2025年度から手持ちスマホでも受講可能に。
「思考力・創造力を伸ばしたい」派
ワンダーボックス(月3,700円〜)
STEAM教育に特化、毎月届くキット教材で手を動かす学び。算数偏差値+6.9の実証データあり。
「無料で質の高いコンテンツを」派
NHK for School+YouTube Kids(許可コンテンツのみ設定)+しまじろうクラブ
すべて無料で、設定を適切に行えば安全に利用可能。
まとめ
- 2歳未満はスクリーンを控え、2歳以上は1日1時間以内が国際的なガイドライン
- 大切なのは「時間」より「何を」「どのくらい」「誰と」見るか
- コスパ重視ならAmazon Kids+(月580円〜)、体系的学習ならスマイルゼミ、STEAM教育ならワンダーボックス
- どのサービスを選んでも「共視聴」で親が関わることで学習効果がアップ
- 発達面で気になることがあれば、遠慮なく専門家に相談を
デジタル教材は、正しく使えば子どもの学びを豊かにしてくれる強い味方です。「スクリーン=悪」と決めつけず、お子さんの年齢や興味に合ったサービスを選んで、親子で一緒に楽しんでくださいね。
📚 参考文献・引用元
- 1.WHO「Guidelines on physical activity, sedentary behaviour and sleep for children under 5 years of age」 [ガイドライン] エビデンス: 高(国際機関ガイドライン)
- 2.日本小児科医会「子どもとメディアの問題に対する提言」 [ガイドライン] エビデンス: 高(学会提言)
- 3.Mares & Pan「Effects of Sesame Street: A meta-analysis of children’s learning in 15 countries」Journal of Applied Developmental Psychology [research] エビデンス: 高(メタ分析)
- 4.JICA・慶應義塾大学「ワンダーボックスの学習効果に関する共同実験」 [research] エビデンス: 中(共同研究)
⚠️ ご注意(免責事項)
- 本記事は情報提供を目的としており、特定のサービスの効果を保証するものではありません。
- 料金・サービス内容は2025年1月時点の情報です。最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。
- お子さまの発達には個人差があります。気になる症状がある場合は、かかりつけの小児科医にご相談ください。
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