【小児科看護師が実践】乾燥シーズンの子どものスキンケア|保湿剤の選び方と塗り方のコツ

症状ケア

乾燥シーズン、子どもの肌はこんなに敏感です

秋から冬にかけて、お子さんの肌がカサカサになっていませんか?実は私も、娘の肌荒れに悩んだ一人なんです。小児科で働いていても、わが子のケアとなると迷うことばかりでした!

子どもの皮膚は大人の半分ほどの厚さしかなく、水分を保つ力がとても弱いんですね。特に秋冬は湿度が40%以下になることも多く、あっという間に乾燥してしまいます。放っておくと、かゆみや湿疹につながることもあるので、早めのケアが大切だと思います。

職場でも「どの保湿剤を選べばいいの?」という質問をよく受けます。今回は、私が実際に試して良かったものや、選び方のポイントをお伝えしていきますね!

保湿剤選びの3つの基準

ドラッグストアに行くと、たくさんの保湿剤が並んでいて迷いますよね。選ぶときに私が重視しているポイントは3つあります。

1. 成分がシンプルで低刺激なもの

子どもの肌はデリケートなので、余計な添加物が少ないものを選びたいですね。香料や着色料、アルコールが入っていないものがおすすめです。成分表示を見て、カタカナがずらっと並んでいないものを選ぶと安心でしょう。

2. 伸びがよくて塗りやすいテクスチャー

どんなに良い成分でも、塗るのが大変だと続かないんですよね。特に動き回る子どもには、サッと塗れるものが便利です!私は、ポンプ式で片手で出せるタイプを愛用しています。

3. 家族みんなで使えるコスパの良さ

子どもだけでなく、家族全員で使えるとコスパも良いですし、いくつも管理する手間が省けます。大容量サイズがあるものだと、惜しみなくたっぷり使えるのでおすすめですよ。

年齢別の塗り方のコツ

保湿剤は選び方だけでなく、塗り方も大事なポイントです。年齢によって工夫が必要なので、私が実践している方法をご紹介しますね!

0〜1歳:お風呂上がり5分以内が勝負

赤ちゃんの肌は本当にすぐ乾燥してしまいます。お風呂から出たら5分以内に保湿するのが理想的ですね。バスタオルで優しく押さえるように水分を取ったら、すぐに全身に塗ってあげましょう。

うちでは、脱衣所に保湿剤を置いておいて、着替える前に塗る習慣をつけています。特に頬やお腹、手足の関節部分は念入りに塗ると良いでしょう。

2〜3歳:遊び感覚で楽しくケア

この時期は「イヤイヤ期」で保湿を嫌がることもありますよね。私の場合、「クリームさん塗り塗り〜」と歌いながら塗ったり、子どもに自分で塗らせてみたりしています。完璧じゃなくても、最後にママが仕上げればOKという気持ちで!

4歳以上:自分でできる習慣づくり

少しずつ自分でケアできるようになる年齢です。「お風呂上がったら保湿しようね」と声をかけて、習慣化していくと良いですね。鏡の前で一緒に塗る時間を作ると、スキンケアの大切さも自然に学べると思います。

実際に使って良かった!おすすめ保湿剤3選

ここからは、私が実際に試して「これは良かった!」と思えたものをご紹介します。お子さんの肌質や好みに合わせて選んでみてくださいね。

1. ヘパリン類似物質配合の保湿ローション

皮膚科でも処方される

は、保湿力がとても高いんです。さらっとしたテクスチャーで伸びが良く、べたつかないのが特徴ですね。

うちの娘は乾燥がひどい時期に使っていましたが、2週間ほどで肌のカサカサがかなり改善しました!ドラッグストアでも同じ成分の市販品が買えるので、まずは試してみると良いでしょう。

注意点としては、傷や湿疹がひどい部分には刺激になることもあるので、様子を見ながら使うことをおすすめします。

2. セラミド配合の保湿クリーム

肌のバリア機能を整える

も、乾燥肌の子どもにぴったりです。少し固めのテクスチャーですが、手のひらで温めると柔らかくなって塗りやすくなりますよ。

特に、繰り返し肌トラブルが起きやすい子には、セラミドで肌を守るケアが効果的だと感じています。夜寝る前に、気になる部分に重ね塗りするのも良い方法です!

価格は少し高めの傾向がありますが、少量でもよく伸びるのでコスパは悪くないと思います。

3. ワセリンベースの保護クリーム

シンプルな

は、肌表面をコーティングして水分の蒸発を防いでくれます。特に寝る前や、外出前の保護として使うのがおすすめですね。

私は、ローションで保湿した後に、頬や手の甲など乾燥しやすい部分に薄く塗っています。100%ワセリンのものなら、唇や鼻の下の荒れにも安心して使えますよ。

ただし、塗りすぎるとべたつくので、薄く伸ばすのがコツです。チューブタイプだと量の調整がしやすくて便利でしょう。

保湿を続けるための実践的なコツ

良い保湿剤を選んでも、続けられなければ意味がないですよね。私が実践している「続けるコツ」をいくつかシェアします!

たっぷり使うことを恐れない

保湿剤は、ケチらずたっぷり使うのが効果的です。目安としては、大人の人差し指の第一関節分で、手のひら2枚分の面積を塗れる量だと言われています。意外と多いですよね!

最初は「もったいない」と思っていましたが、しっかり塗った方が結果的に肌トラブルが減って、病院代も節約できたなと感じています。

塗る場所を決めておく

うちでは、リビングのテーブルの上に保湿剤を置いています。お風呂上がりにリビングに戻ってきたら、そこで保湿するという流れが定着しました。

場所を決めておくと、「あれ、今日塗ったっけ?」という忘れも減りますし、子どもも習慣として覚えてくれますよ!

朝晩2回が理想、でも無理しない

理想は朝晩2回の保湿ですが、忙しい朝は難しいこともありますよね。そんな時は、夜だけでもしっかり塗ることを優先しています。完璧を目指しすぎて続かないよりも、できる範囲で続ける方が大事だと思います!

こんな時は要注意!保湿の落とし穴

最後に、私が失敗から学んだ「注意点」をお伝えしますね。同じ失敗をしないためにも、ぜひ参考にしてください。

赤みやかゆみが出たらすぐ中止

どんなに評判の良い保湿剤でも、肌に合わないことはあります。塗った後に赤くなったり、子どもが痒がったりしたら、すぐに使用を中止しましょう。その場合は、小児科や皮膚科で相談するのが安心です。

私も一度、良かれと思って使った保湿剤で娘の肌が赤くなってしまい、反省したことがあります。まずは少量でパッチテストをすると良いでしょう。

湿疹がひどい時は自己判断しない

乾燥を超えて、ジュクジュクした湿疹や広範囲の赤みがある場合は、市販の保湿剤だけでは改善しないこともあります。そんな時は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

保湿剤はあくまで「予防」と「軽い乾燥のケア」が目的です。症状がひどい時は、ステロイドなどの治療が必要な場合もあるんですね。

使用期限と保管場所に注意

開封後の保湿剤は、だいたい3〜6ヶ月以内に使い切るのが理想的です。古くなったものは雑菌が繁殖している可能性もあるので、注意が必要ですね。

また、直射日光が当たる場所や高温多湿の場所は避けて、涼しい場所で保管しましょう。冷蔵庫に入れる必要はありませんが、洗面所やリビングなど、温度変化が少ない場所がおすすめです!

まとめ:毎日のケアで子どもの肌を守ろう

乾燥シーズンの子どものスキンケアは、毎日の小さな積み重ねが大切です。完璧を目指さなくても、できる範囲で続けていけば、きっと肌の状態は良くなっていくと思います。

私自身、試行錯誤しながら今のケア方法にたどり着きました。お子さんの肌質や年齢に合わせて、ベストな方法を見つけていってくださいね。もし迷ったら、小児科や皮膚科で相談するのも良い選択です!

皆さんの子育てが少しでも楽になりますように。一緒に頑張りましょう!

参考資料

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