この記事を読むことで簡単に母乳分泌を促すことができる方法について解説したいと思います。複数の論文をさらに分析したメタ分析という手法をもとに出された結果です。最短11分程度で母乳産生を増やすことができます。それでは細かく見ていきましょう。
どのようにして母乳分泌を増やすのか
結論
11分〜60分程度、音楽聴くことにより母乳産生を増やせることがトルコの大学のメタ分析でわかりました。メタ分析とは数ある論文を集め信用性の高い論文に絞り再度分析したものです。科学的なエビデンスが高く再現性が高いです。要するに行動するとほとんどの人に効果が得られます。
研究方法については以下の参考文献を参照ください。
そもそもどのように母乳は作られているのでしょうか?
母乳はホルモンの作用で血液から乳腺細胞で作られます。そのためホルモンの量と血液中の栄養・水分量が大切になるわけです。乳汁を作るホルモンは妊娠が始まった瞬間から分泌されはじめ、出産後に備え身体を整えます。いろいろなホルモンが作用して母乳が出ます。詳細はこちらご覧ください。
母乳の出方には個人差があり、乳房の大きさは関係ないことがわかっています。乳房の大きさは乳腺組織と皮下脂肪でできています。つまり皮下脂肪が多く乳腺組織が発達していなければ見た目は大きいが母乳量が少ないということもあり得ます。
ただし、日本では極度の貧困ではないため、成長途中に断食や過度なストレスがなく、睡眠不足もなく健康に育てば適量の母乳を出すことができます。なぜ、そう言い切れるかというと断食や過度なストレス、睡眠不足は性ホルモンの分泌を阻害します。成長途中の身体では容易にホルモンバランスを崩してしまいますので健やかに過ごせるよう親としてサポートしたいですね。
さて、乳汁を作る乳腺組織(乳腺細胞の集まり)は、思春期に成長しますが、妊娠中も乳腺はホルモンの影響で成長します。つまり妊娠中の日常の過ごし方でも乳腺が成長するわけです。栄養バランスの取れた食事、適度な睡眠とストレスコントロールを行い授乳ができる準備を行いましょう。
さて、リラックスするような音楽を聴くと自律神経が副交感神経に切り替わりストレスレベルが下がります。好きな音楽ならなんでも良いと思いますが、あまり大きな音で音楽を聴くと逆にストレスが溜まってしまいますので要注意です。つまり出産直後は体力的にも音楽を聴くのは厳しいと思うのである程度余裕が出始めたら好きな音楽やリラックスできるような音楽を11〜60分程度音楽を聴くことが母乳賛成を促すことにつながります。
まとめ
今回は音楽の力を使って母乳産生を増やす方法を解説しました。母乳産生は原料となる血液(栄養+水分)とホルモンバランスが鍵を握っています。そのホルモンバランスはストレスや睡眠不足、栄養不足等で崩れやすいです。音楽を11〜60分程度聞くことでストレスレベルを低下させリラックス状態にしホルモンを適正なバランスに戻し母乳産生を増やすことができます。
母乳育児は経済的にも愛着形成でも利点がたくさんある育児方法の一つです。適切な知識を身につけ、赤ちゃんに母乳を届けられるよう頑張っていきましょう!乳房の含ませ方については別の機会に記載しようと思います。
今が一番若い日で知識の吸収がしやすいです!いろいろな知識を身につけていきましょう!自己成長への第一歩です!知的結晶を磨いていきましょう!
参考文献
- The effects of music ıntervention on breast milk production in breastfeeding mothers: A systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials
- KAKEN — 研究課題をさがす | 母乳分泌量と関連要因の探紫:乳腺組織の発達・乳房形態・新生児の哺乳の観点から (KAKENHI-PROJECT-18791669)
- The Effects of Music Listening on Endocrine Hormone from the Viewpoint of Interval Changes and Music Taste
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