この記事を読むことで、医学的な知識がなくても適切なタイミングで受診することができます。
皆さんは夜間・休日、急な子どもの体調不良で受診するか、しないか、判断に迷うことも、実際に今迷っている方もいると思います。仮に迷っているならこちらの記事をご覧ください。(意外と知られていない#8000とそれ以外の相談場所。)
厚生労働省が発表しているデータや私が勤務している500床程度の病院の小児科病棟で働いている私の意見も記載していこうと思います。まずはデータから!
休日・夜間に小児科はどの割合で入院していると思いますか?
厚生労働省の「令和2年,周産期医療/小児医療の医療計画の中間見直しに向けて」より入院に要した割合は26%となってます!想像より少ないですよね。
ちなみに、上のスクショの左下に注目。新生児とは生後4週未満を指します。乳幼児はその生後5週から就学前までとされています。想像より軽症の割合が多いのではないでしょうか?
余談になりますが、夜間帯の小児の受診理由は主に発熱・嘔吐等です。新生児で風邪症状もなく発熱がある場合、髄膜炎の可能性を考慮し髄液検査を行います。外来でできない処置であるため入院して髄液検査を行うことがあります。
休日・夜間に受診しようと思う理由とは?
内閣府の調査によれば、症状の緊急性が高いからと思う割合が90%を占めました。また二番目に受診しようと思った理由は緊急性が判断できないからでした。一方、初めの図で見たように入院する割合は25%程度です。一般の方の判断と医療者の判断では大きな差があることが伺えます。
以上による考察
上のデータをもとに考えますが、軽症だからといって自己判断は禁物です。病気によりますが、乳幼児は身体が未熟のため病気は急に増悪する可能性があり、小児科医師ではない私たちの判断はダメです。
ただ、そこまで受診するか迷うこともあると思います。迷ったり不安に思うことがあれば、#8000や各都道府県に子ども医療電話相談連絡先があります。詳しくは(意外と知られていない#8000とそれ以外の相談場所)
電話をかけることで小児科医師・看護師に相談することができます!医療従事者に相談しゆとりのある育児生活を送りましょう!
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