これで肌がもちもちに!沐浴前〜後にかけて、ちょっとしたことを気にすることで綺麗な肌を維持しよう!

一般

この記事では、小児科病棟でも行っている赤ちゃんの肌を考えた沐浴方法について解説します。新生児〜生後6ヶ月前後(首座り前)が対象です。ただし肌については大人でも通じるところはありますので最後まで読んでいただけると幸いです。

沐浴とは?

沐浴とはベビーバスなどを用いて湯に浸かることを言います。ちなみに入浴はお風呂の湯船に浸かることです。病院だと沐浴する際は沐浴槽と言うベビーバスを二つ使い沐浴をします。ただ、一般家庭で二つのベビーバスを用意するのは経済的にも大変ですし両親も一緒に入るパターンもあると思います。

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赤ちゃんの肌について

赤ちゃんの肌を理解しよう!

まずは沐浴方法の前に赤ちゃんの肌について

皮膚には二つの機能があります。一つは自分の熱や水分を逃さない機能二つ目は外敵が侵入しないようにバリア機能があります。新生児の場合は大人と比べると皮膚の厚さがやや薄く、水分が逃げやすい状態になっています。そのため、皮膚を洗う際は泡で洗うことで赤ちゃんの肌を傷つけずに洗うことができます。また水分を拭き取る時も擦るのではなく押し拭きで包み込むように水分をとりましょう!

また新生児の体重のうち80%程度が水分であり、保湿をすることで体内の水分を逃さないようスキンケアを行なっていきましょう!長時間湯船に浸けているだけで体の水分は出ていきますのでサッと汚れを落とし清潔にしたら湯を拭き取り保湿・スキンケアに努めましょう!(ちなみに長風呂すると指先がシワシワになるのは体の水分が浸透圧の関係で湯船に持っていかれているからです。)

体表面積について

体表面積とは、体重に占める皮膚の面積のことで、新生児は大人と比べると体重の割に皮膚が大きい特徴があります。体格が小さく皮膚の面積が大きいので熱が逃げやすい(=体温調整がしずらい)です。そのため、沐浴の際は室温を調整し赤ちゃんの体温が下がらないようにすることが大切です。

赤ちゃんはよく大人の小さくなったものと考えられがちですが、まだ未熟です。体温調節も大人と比べて苦手です。一度下がった体温を上げようとして体温が上がりすぎたり、例えば厚着すると熱が篭り37.8度前後(目安のため絶対ではないです)になることもあります。記事の趣旨とは外れますがもし37.5度を少し超えたくらいで厚着していたら着衣を外し30分程度してから再度体温測定することをお勧めします。ただ、明らかに活気がなかったり、哺乳量が少ない等ありましたら医師の診てもらうほうがいいでしょう。

沐浴の準備

赤ちゃんの肌を理解したところで沐浴の準備に取り掛かりましょう。物品は以下です。

  • ベビーバス
  • 沐浴布
  • 泡立ち石鹸(沐浴剤)
  • バスタオル
  • 新しい肌着やおむつ等、着用するもの

ベビーバスには38~40度の湯を張り準備しましょう。また、室温は26度前後あまり暑いと汗が出てしまうので裸でいて暖かいくらいがちょうどいいかなと思います。室温は湿度によっても体感が変わりますのであくまで目安です。高すぎても低すぎても赤ちゃんには刺激的なので十分調整しましょう。

そして皆さんも疑問に思ったことがあると思いますが、泡で洗うのなら沐浴布いらないのではないか。と思う方もいるでしょう。泡だけですと目の周りを洗い流すのが難しいため顔に関しては沐浴布で擦らずに洗いましょう。洗い方は次で解説していきます!

沐浴の仕方

まずは上で解説したことを踏まえて沐浴のポイントを整理しましょう!

沐浴のポイント

  1. 湯の温度は38~40度、室温は26度前後
  2. 顔以外はガーゼを使わず、泡で洗う
  3. 赤ちゃんの首・腋の下、肘の内側、足の付け根、膝裏は皮膚が重なるので垢が溜まりやすいので清潔に!

大まかな手順

これから説明する沐浴の手順はあくまで参考にしていただけたらと思います。ご家庭状況によって調整していただけると幸いです。絶対ではないので。

  1. 湯の温度を確認する(水温計があれば水温計で、なければ手を入れてちょうどいい温度か確認)
  2. 服を脱がせる
  3. もし指が届くなら、頭を支える手の親指・中指(薬指でも可)で耳に水が入らないよう耳たぶを折りたたむ。手のひらで頭をしっかり支える。前腕を使っても大丈夫です。
  4. 反対の手で股に手を入れ親指が股関節、他の指でお尻を支え、もう一度肘でもいいので温度の確認をする
  5. 湯にゆっくり赤ちゃんを入れる(急に入れるとびっくりする)
  6. 胸くらいまで浸かったらお尻を支えていた手で泡をとり、頭を洗います。
  7. 湯を使って洗い流してもいいですし沐浴布に水分を吸わせて沐浴布を頭にかけるように泡を洗い流すでも構いません。
  8. 顔も泡で洗い、沐浴布でサッと目頭、目尻口元を綺麗にしましょう。
  9. 首、腋の下、肘の内側、足の付け根、膝裏は注意して洗いましょう。
  10. 背中の洗い方は、まず今まで泡をとっていた手のうち親指以外を前腕に赤ちゃんの顔が乗るように、赤ちゃんの脇に入れ親指は肩に回るように持ちます。赤ちゃんの空いている脇の腕は支えている前腕に引っ掛けてあげると安定して洗えると思います。
  11. 後頭部(手で支えていたので洗えてない)〜背中にかけて泡で洗いましょう。お尻ももし便で汚れていたら洗いましょう。
  12. 最後にまた元の体制に戻り、湯船は泡だらけだと思うのでシャワーやあらかじめ桶に湯を入れ(湯の温度確認は必須)、ベビーバスから赤ちゃんを出し泡が残らないように湯をかけてください。泡が残ると皮膚にとっては刺激的で皮膚トラブルになります。
  13. 泡が取り除けたらすぐにバスタオルで包んで押し拭きして体温が下がらないようにしましょう。
  14. 沐浴後おしっこする子もいるので水分が取り終わったらオムツを履かせるのもいいと思います。
  15. サッと入っているだけなので体温がそこまで上がってないと思いますが、体の温度が上がると水分が蒸発しやすくなるため、出来るだけ早く保湿剤をつけましょう。
  16. 保湿が終わったら服を着せて終了です。

保湿剤は、ローション塗ってからワセリンがお勧めです。ワセリン自体は肌の水分の蒸発を防ぐ効果があります。ローションでしっとりさせてその水分が蒸発しないようワセリンで保護するのがいいかと思います。

まとめ

赤ちゃんの皮膚は薄く、水分が蒸発しやすいためなるべく早く沐浴を済ませ、水分をバスタオルに吸い取ってもらい、早めに保湿剤を塗ることで赤ちゃんの肌を守ることができます。大人のお風呂に入るのとは違い、湯の温度管理や室温管理、洗い方まで気をつけるべき点が多いですが少しのことを気をつけるだけで、我が子の肌を守ることにつながります。まだ仮設段階で原因も不明とされていますが、肌を清潔に保つことはもしかしたら食物アレルギーを防ぐことにもつながるかもしれないそうです。

詳しくは今後記事にしてまとめてみようと思います。ただ、何もしないよりは一つでも出来ることをして未然に防げるものは防ぎ、自分の子供がより良い健康になれるよう頑張りましょう!

参考資料

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