この記事は小児科看護師が赤ちゃんを寝かしつける際に見ている赤ちゃんのサインについて記載していこうと思います。
基本的に夜間は業務を進めなければならないため、赤ちゃんの寝かしつけは1度で済ませ確実に寝てもらう必要があります。
以前、赤ちゃんの乳幼児の睡眠方法(赤ちゃんの睡眠不足はこれで、ぐっすり解決!ノーベル賞受賞の睡眠科学者によるちょっと意外な方法とは!や子どもがよく寝てくれない。そんなあなたへ。ストレス0の生理学的な寝かしつけ方法!)を併せて使うとスムーズに寝てくれるようになります!
また、今回の記事は抱っこで寝かせる事に焦点を当て解説していきます。
それでは早速見ていきましょう!
赤ちゃんの寝たサイン
どれが寝たサイン?
皆さんは我が子が寝たサインをどう見極めていますか?目を閉じたらすぐに降ろしてはいませんか?
小児科でみる赤ちゃんの入眠サイン
病棟でしか見えない赤ちゃんの入眠サインを一つ紹介します。
病棟で赤ちゃんの入眠サインをみる方法
赤ちゃんに心電図モニターをつけて全身状態の管理をしています。
心電図モニターを利用し赤ちゃんの入眠を確認することが出来ます。基本的に入眠前の赤ちゃんは心拍数が高くギャン泣き150回/分前後になる場合もあります。
それがしっかり入眠すると心拍数が落ち着き120~130回/分前後(月齢にもよります)に落ち着きます。
要するに大体20回/分前後程度心拍数が落ち着く事を一つの指標にしています。
家でも心拍数が分かれば指標になります。数字でカウントするのは難しいでしょうが胸に手を当ててリズムが落ち着いた事を指標にしても良いでしょう。
家で簡単にできる赤ちゃんの熟眠サイン
目に見えて分かる物はたったこれだけ!
- 呼吸のリズム
- 四肢の脱力
- 顔
①呼吸のリズム
呼吸のリズムについては皆さんもご存じだと思います。起きている赤ちゃんの呼吸は速く泣いたりすることでリズムは乱れて一定ではないことが多いです。
入眠することで呼吸のリズムが一定になり、息を吸うより、吐く方が長いのが特徴です。
目を閉じて、呼吸のリズムが一定、息を吐く時間が数より長ければ寝入った可能性があります。
②四肢の脱力
①の呼吸のリズムが整い始めると四肢の力が抜けてだらんとします。抱っこしながら寝かしつけると、赤ちゃんがママ・パパに身体を預けるように重くなった、と感じる方もいると思います。
身体のこわばりが取れたことも入眠したサインの一つとして受け取りましょう。
③顔
上の二つに追加して顔です。よく寝かせるときにおしゃぶりを咥えさえながら寝かせると思います。(少なくとも私の家ではそうでした。)
赤ちゃんが寝ていればおしゃぶりをしゃぶることはあまりありません。しかし、目を閉じているだけで、おしゃぶりをしゃぶっている場合、寝ていない可能性が高いです。
3つの条件を整え最後に一つ工夫を加えます。
睡眠覚醒周期について
睡眠覚醒周期をご存じでしょうか?
いわゆる、レム睡眠とノンレム睡眠のリズムのことです。レム睡眠では睡眠状態が浅く、ノンレム睡眠は睡眠状態が深いことを言います。
また、レム睡眠のレムは本来「Rem睡眠」と書き、Rapid eye movement(高速眼球運動)と言い、浅い眠りの時に閉じた目の後ろで眼球が動く様子からレムと言います。
そのため、まぶたの後ろが動いていたら浅い眠りなんだと判断することが出来ます。
話がそれましたが、このレム睡眠とノンレム睡眠のリズムを知ることである程度、赤ちゃんの眠りの深さを考えてベッドに降ろすことが出来ます。
大人の場合、90分サイクルで大体10分程度~眠りに入ります。一方、乳幼児の場合、50~60分程度と言われています。
乳幼児の画像がなかったので大人の画像で引用しました。90-120分と言うところを50-60分に置き換えてみるとちょうど寝てから25分程度が一番深い眠りになります。
寝かせるときに一番大事なことはこれ!
そして何よりも大事なのは寝かせる側の私たちの気持ちです。
寝かせるときに親である私たちが焦っていると赤ちゃんにも気持ちが伝わり、なかなか寝てくれません。
寝かせるには知識と余裕の持った気持ちが大事です。何なら一緒に寝ようと思うくらいがちょうど良いです。
病棟で赤ちゃんを寝かしつける際、早く寝かせなければと思っているときほどなかなか寝てくれません。そして私たちの気持ちは焦る一方…悪循環の始まりです。
私の場合は、ゆとりがないときほど、深呼吸して自分は赤ちゃんを寝かしつけるマシンと化して役になりきります。
なりきっているときほど赤ちゃんはすーっと寝てくれます。
何なら赤ちゃんを寝かしつける事が楽しくて仕方ないです!これくらいの気持ちで寝かしつける方が赤ちゃんも寝やすいと思います。
まとめ
今回は乳幼児の寝入ったサインについて解説していきました。おうちでも簡単にできる方法として3つ紹介しました。
1つは呼吸のリズム、2つめは四肢の脱力、3つめはおしゃぶりです。その他の判断材料として眼球の動きや睡眠覚醒周期について解説しました。
睡眠覚醒周期については寝たなーと思ってから25分程度してから降ろす事が一番安全と思われますが、そもそもいつ入眠したか、確実な時間は分かりません。
うちのこの場合は抱っこしながら背中かお尻をゆっくりとトントンして、寝始めてから10分程度は抱っこし続けトントンのリズムも同じ用に続けてゆっくりとベッドに降ろします。
降ろす際どうしても赤ちゃんが起きてしまう場合もあります。赤ちゃんにとって入眠中の安全確保は大切です。本能的に置いて行かれるって思うと起きてしまうのかも知れませんね。
降ろして起きてしまう際、ゆっくりと降ろしてリズムは変えずトントンしていると寝入る場合もあります。個々の赤ちゃんで安心する基準は違います。
私たち大人も個々で違うように赤ちゃんも個々で違うので自分の赤ちゃんをよく観察して、どういうときに寝やすいのか、一日のスケジュールの見直しとかも良いと思います。
今回は知恵袋みたいな記事になりましたが赤ちゃんを寝かしつける際の参考になれば幸いです!もしよければ記事のシェアをして、多くの寝かしつけるママ・パパに届けばと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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