正しい感染予防できていますか??
今回は病院でも行っている感染予防対策を含め以下3ポイントについて解説していきたいと思います。
- 標準予防策(スタンダートプリコーション)
- 免疫力up
- 予防接種
では早速一つ一つ見ていきましょう!
1.標準予防策(スタンダートプリコーション)
病院ではサージカル(使い捨て)マスクやサージカル(使い捨て)エプロン、アイガード(目の保護)等使って自分が感染源にならない、自分を感染源から守ることを目的として行います。今回はご家庭でできる標準予防策について説明していこうと思います。今回は以下の3点について書かせていただこうと思います。
- 正しいマスクの付け方
- 正しい手洗い・手指消毒の仕方
- メガネ
正しいマスクの付け方とは?
普段何気なくつけているマスク。みなさんはどのようにつけているでしょうか?マスクはただつければいいだけではなく正しいマスクの付け方をしないと感染症の対策にはなりません。正しいマスクの付け方は鼻を覆い、顎の下までマスクを伸ばしてつける。よく「鼻と口を覆う」と言われますが顎の下まで覆われるよう装着してください。よく話していると下がってくるのでもちろんなるべく喋らない、下がってきたら元に戻すことを忘れないようにしてください。もちろん、元に戻す際、手が不潔になりますので触った後は手洗いを行い感染予防に努めましょう!
マスクには自分の唾液や飛沫(くしゃみ・目に見えない微細な感染源等)を周りに広めない、また他人からの唾液や飛沫を鼻や口腔内に入れない効果が期待できます。よくマスクの表面は触らないようにと言われるのはその所以です。マスクの大きさを考えるきっかけになればと思います。商品によってもマスクの大きさフィット感が変わりますので自分にフィットしたものを選んだほうがいいということです。
よく使い捨てマスクと布マスクとで比較されますが、より感染予防にいいのは使い捨てマスクとされています。
コラム:咳エチケットという言葉をご存知でしょうか?皆さんも一度は学校やテレビのニュースで聞いたことがあるのかなと思います。咳をする際、口・鼻を肘で覆い飛沫(唾液や鼻水:分泌物)を飛ばさないようにすることです。口・鼻を覆う方法で肘でと書きましたがハンカチで覆うことも可能です。注意が一点あり。手で覆うこともできますが仮に手で覆った場合は速やかに手を洗いましょう。手についた分泌物をあちらこちらに触ってしまった場合、そこを感染源として周りに罹つしてしまうことがあります。人は思った以上に色々なところを触ってしまうため手を洗う際も、水を出す栓にできるだけ触れないよう、手の甲を使って水を出すなど工夫する必要があります。触ったところはアルコール消毒・ハイター等で消毒しましょう!
正しい手洗いとは?
みなさんは正しい手の洗い方ができていますか?よく洗えているつもりでも以下の画像のように手がよく洗えていないことがあります。よく職場でもグリッダーバグという汚れがどれだけ残っているのかわかるテスターを行うのですが、以下の画像ほどではないものの汚れを完全に落とし切るのは難しいのが現状です。
これが正しいと言われる手の洗い方です。
ここ最近は新型COVID -19の感染対策でショッピングモール等に設置されているアルコール消毒がありますがあれについても適切な消毒ができている人は少ないと思われます。手指消毒についても手洗いの作法とほぼ同じです。
石鹸洗浄とアルコール消毒どちらがいいかと聞かれることがありますが、どちらもした方がいいです。なぜならアルコール消毒では化学的除菌ができますが汚れを落とすことができません。汚れは感染源となり得るため石鹸洗浄で汚れ(感染源)を落としアルコール消毒で除菌することが感染予防の一歩になります。
メガネ
メガネについて「ものもらい」を例に取り上げます。ものもらいは目に細菌が入り免疫力(自分に備わっている防御機構)が弱まっている場合発症します。ものもらいを避けるにはもちろん目に細菌を入れないことにつきますが、メガネをすることで防げる可能性があります。メガネをすることで安易に目を手で擦る行為ができなるなること、メガネをつけることで飛沫や唾液等、眼球粘膜に付着することを防げることが期待できます。目の感染症とあまり聞きなれませんが防げるに越したことはありません。普段メガネをかけない人はオシャレの一環で伊達メガネやサングラス、今はブルーライトカットメガネ(PCメガネ)なるものも発売されており、それらを駆使することで感染予防につながります。
2.免疫力を下げないこと
新生活が始まるこの春、人間関係が変わり、住まいが変わり、いろいろな変化(ストレス)がかかりやすい時期だと思います。適度なストレスは私たちを大きく成長させることができる一方で慢性的に積み重なっていくストレスは心身の調子を崩し精神疾患や心の不安につながります。
俗にいうストレスホルモン(副腎皮質ホルモン,ステロイドホルモン)は、血糖値を上げる作用や血圧を上げる作用があります。ストレスが重なると太るというのは血糖値を上げる作用があるからですね。また人間には恒常性と言って常に一定を保とうとする働きがあるため、ストレスを感じ血糖値が上がると下げようとするホルモンが分泌されます。いろいろなホルモンが体の一定を保とうと調整するのですがストレスをうまく調整しないとストレスホルモンが過剰に出てしまい、体にとって負担が増えていくのでなるべくストレスを調整できるよう生活していくことが大切です。
3.予防接種
よく誤解されることがありますが、予防接種は感染症に罹らなくするものではなく、もし自分の体に病原体が入ってきても病原体を駆除、または増殖を防ぐことができる、だけです。もし駆除ができれば特に発症はしませんし、仮に駆除できず発症してしまっても増殖を防ぐことができます。
予防接種にはいろいろな種類があり、小さい時に受ければ永久的に免疫として獲得できるものもあれば定期的に摂取する必要のある予防接種もあります。
詳しくはこちら:誰でもわかる予防接種の基礎知識!子供から大人まで!
まとめ
正しいマスクの付け方や正しい手洗い・消毒の仕方をすることで感染源から自分を守り周りの人も巻き込まないようにすることが大切です。また発症させないよう免疫力をあげ定期的な予防接種をすることで感染症対策を行うことが重要です。正しい知識を身につけ自分のできることを一歩づつ着実に、より良い人生のために使っていきましょう!
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