小児科看護師 まろん 科学的育児 × AI活用メモ ♥ まろんとつながる

赤ちゃんの食物アレルギー予防|ガイドラインに基づく5つのポイント

見出しを追加 症状とケア

この記事は最新の食物アレルギー診療ガイドラインを参考に科学的根拠のあるアレルギー予防方法について解説していこうと思います。現在わかっている5点について解説していきます。それではみていきましょう!

医療情報について: このページは、家庭で確認しやすい一般的な情報を整理したものです。診断・治療・薬の使用判断の代わりにはなりません。

呼吸が苦しそう、ぐったりしている、けいれん後の様子がおかしい、水分が取れない、生後3か月未満など心配なサインがある場合は、119番、救急受診、または地域の子ども医療電話相談 #8000 などへ早めに相談してください。

要点: 食物アレルギー発症リスクを高める主な因子は「アトピー性皮膚炎」「家族歴」「皮膚バリア機能の低下」。妊娠中・授乳中に特定食品を避けることや、離乳食の開始を遅らせることはアレルギー予防にならないとガイドライン2021で示されています。アトピーがある場合は医師に相談しながら離乳食を進めてください。

リスク因子と予防方法の5ポイント!

赤ちゃんの食物アレルギー予防|ガイドラインに基づく5つのポイント
出典:アレルギーガイドライン2021 ダイジェスト版 第6章 リスク因子と予防

リスクについて

①アレルギーを発症させるリスクとしてアトピー性皮膚炎が有力候補ですが、他にも家族歴や特定の遺伝子、皮膚のバリア機能・ビタミンDなどが原因である可能性があると言われています。

赤ちゃんの食物アレルギー予防|ガイドラインに基づく5つのポイント
出典:赤ちゃんイラスト – No: 22803364/無料イラストなら「イラストAC」

②よくアレルギー予防で妊娠中や授乳中、特定の食物を避けることが言われています。しかしガイドライン上「特定の食べ物を避けること」は根拠が薄いようで、特定の食物を避けることは栄養が偏るだけで推奨されておりません。

赤ちゃんの食物アレルギー予防|ガイドラインに基づく5つのポイント
出典:アレルギー アレルゲン 卵 牛乳イラスト – No: 22688864/無料イラストなら「イラストAC」

③さらに言えば離乳食開始時期に特定の食物の摂取時期を遅らせることは推奨されておりません。

④よく母乳育児はアレルギーの予防になるとも言われますが十分なエビデンスはないようです。ただ、母乳や人工乳(牛乳タンパク)を摂取すると牛乳アレルギー発症予防効果があったようです。

乳児期早期の保湿剤の塗布が食物アレルギーの発症予防につながるというエビデンスはない

赤ちゃんの食物アレルギー予防|ガイドラインに基づく5つのポイント

結論として出ているのは以上の5点です。

【新食品 初回試行時 30秒チェック】

  • 🚨 今すぐ119番(アナフィラキシーの疑い)
    • 食後に呼吸が苦しそう・ゼーゼーしている
    • 唇・顔・のどが急に腫れてきた
    • ぐったりして意識がもうろうとしている・顔色が悪い
    • 嘔吐・下痢が急激に起きた(特に全身症状と同時)
  • ⚠️ 当日中に受診(症状が1か所だけでも)
    • 口周り・全身に蕁麻疹・発赤が出た
    • 目が充血してかゆそう・くしゃみが続く
    • 食後30分〜2時間以内に複数の症状が出た
  • 📅 次回に向けて相談(かかりつけ医・アレルギー科)
    • 口の周りが少し赤くなった程度で他に症状がなく数分で引いた
    • 同じ食品で2回以上軽い反応があった

新しい食品は「平日の午前中・かかりつけ医が開いている時間帯」に、1品ずつ少量から試してください。

まろんの臨床メモ: 外来での相談で多いのが「アレルギーが怖いから卵・小麦を後回しにしています」というケースです。しかし食物アレルギー診療ガイドライン2021では、離乳食の開始時期を遅らせることはアレルギー予防にならないとされています。アトピー性皮膚炎がある場合は皮膚の炎症を経由して感作が起きやすいため、まずスキンケアを徹底しながら医師と相談して離乳食を進めることが重要です。新しい食品を試す際は必ず平日の日中に少量から始めてください。

まとめ

最新のアレルギー診療ガイドラインを覗いてみました。今回見た結果はあくまで結果ですが、例えば⑤はエビデンスはないという結果ですが、アレルギー発症の原因かもと言われている経皮感作アレルギーとは相反する結果です。

経皮感作アレルギーを簡単にいうと食べ物のタンパク質が皮膚の傷などから1度侵入。その後、食べ物として口から摂取した際、身体にとっての異物であり免疫を起こさせてしまう。という仮説です。通常、食べ物は口で摂取し調で吸収されます。腸で吸収された食べ物のタンパク質は免疫寛容といって免疫細胞に許しを得て身体に取り込まれます。

それが入り口が違うだけでアレルギーを発症するかもしれない…ということです。

ガイドラインは多数の論文とアレルギーの専門家の意見がまとめられたものです。事実として特定の食べ物を避けない、離乳食開始時は時期を気にせず摂取するの2点に絞れると思います。

これからも動向を追って根拠をもとに考えるアレルギー予防方法をしていきたいですね!

参考資料

よくある質問

妊娠中に卵や牛乳を控えるとアレルギー予防になりますか?
食物アレルギー診療ガイドライン2021では、妊娠中・授乳中に特定食品を避けることによるアレルギー予防効果のエビデンスは不十分とされており、むしろ栄養の偏りにつながるため非推奨です。
離乳食は遅く始めた方がアレルギーを予防できますか?
ガイドライン2021では、離乳食の開始を遅らせることはアレルギー予防にならないとされています。月齢の目安通りに進めることが推奨されています。
アトピー性皮膚炎があると食物アレルギーになりやすいですか?
アトピー性皮膚炎は食物アレルギー発症のリスク因子の一つです。皮膚のバリア機能が低下していると、皮膚を通じて食物抗原に感作されやすくなると考えられています。アトピーがある場合は小児科・アレルギー科に相談しながら離乳食を進めることを推奨します。
アレルギー反応が出たとき、すぐに病院に行かないといけませんか?
口周りの軽い発赤のみで数分内に改善した場合は様子を見てよいことが多いですが、呼吸症状・顔の腫れ・ぐったりを伴う場合はアナフィラキシーの可能性があり、すぐに119番と受診が必要です。判断に迷う場合は#8000(小児救急電話相談)に電話してください。

LINE で最新の育児情報をお届けします

小児科看護師まろんが厳選した子育てに役立つ情報を配信中。
新着記事のお知らせ・限定コンテンツをお届けします。

友だち追加する

※ いつでもブロック解除できます

コメント

タイトルとURLをコピーしました