この記事を読むことで乳幼児が脱水になった際の対策を解説していこうと思います。夏場はもちろん冬でも脱水になりやすいので注意して育児したいですね!脱水のセルフチェック方法についてはこちらの記事をご覧ください!
それでは乳幼児の脱水の症状を見ていきましょう!
脱水の症状
それでは日本小児体液研究会が出している脱水に対する輸液療法を参考に症状を紹介していきます!
これを見て貰えばわかりますが、脱水の初期は症状が分かりません。軽症〜中等症に進むにつれ症状が出始めます。乳幼児の場合、活気の低下も見られます。
脱水のセルフチェックについては過去記事のこちらをご覧ください。
脱水の症状が見られた際は、涼しいところへ移動し水分が取れる環境なら水分を摂取する必要があります。参考までに脱水に対する輸液療法 – 日本小児体液研究会で紹介されている経口補水療法(oral rehydretion theraphy:ORT)をみてみましょう!経口補水療法は胃腸炎の治療にも使われている方法です。WHOも進めています。
ちなみにORTを使用しコレラの死亡率を1/10程度減らしました。
経口補水療法(oral rehydration therapy:ORT)
WHOは経口補水療法を点滴のない発展途上国でのコレラなどで引き起こされる下痢や嘔吐による脱水改善のために開発された治療法です。
どのような治療かは言葉の通りで口から補水、つまり水分を補給する治療法となります。ただし、普通の水ではなく身体の水分と同じ成分の水分を取る必要があります。
いわゆるポカリスエットやアクエリアス、OS-1・アクアライトと言った製品が該当します。お手製のOS-1を作ることもできます。作成時は清潔に作り雑菌が混入しないよう作りましょう!作り方は以下。
- 水(白湯)1L
- 砂糖40g
- 食塩3g
- レモン・グレープフルーツの果汁を数滴入れる
①に②・③を混ぜて適当な温度になったら④を入れる。
飲水量
年齢によって飲む量が変わります。細かくみていきましょう!
- 乳児 30〜50ml/kg/日
- 幼児 300〜600ml/日
- 学童 500〜1000ml/日
1日量のため一回で摂取する必要はありません。しかし、1回量が決まっていますのでこれからみていきましょう!
飲ませ方
飲ませ方として1回に5〜10mlを約5〜10分毎に飲みましょう。脱水に対する輸液療法 – 日本小児体液研究会によりますとゆっくり飲ませるより2〜4時間かけて50〜100ml/kg飲ませる必要があるとされています。
2歳未満ではスプーン1杯を1〜2分かけて与え嘔吐があれば10分程度待ってからあげましょう。
まとめ
乳幼児の脱水時の症状と自宅でもできる対策について解説していきました。ただし、乳幼児の病気は増悪しやすいため子どもの受診迷ったら相談を。適切なタイミングで受診し負担のない育児生活を送ろう!に相談をして家で様子を見ていいようであれば、上記のORTを試してみてもいいと思います。また、受診する前に上記処置を行なってから受診するでもいいと思います。
ただORTだけで様子を見るのは危険ですので早期受診しましょう。受診しないように予めケアして脱水しやすい夏の時期を乗り切りましょう!
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