この記事を読むことで乳幼児で起こりやすいおむつかぶれの原因と対策を解説していこうと思います。ポイントは優しく触れること・むちむち肌を保つための保湿です。早速見ていきましょう!
なにをすればいいか?
赤ちゃんの肌は大人の肌と違い角質が薄くちょっとした刺激でも赤くなってしまいます。赤くならないようにするには刺激を少なくする必要があります。ではどのようなことが刺激になるのでしょうか?
赤ちゃんの肌に刺激になるものはこの二つ!
- 物理的な刺激
- 科学的な刺激
物理的な刺激とは服の擦れや拭き方、肌に当たるもののことを指します。細かく見ていきましょう!
物理的な刺激
先にも挙げたように赤ちゃんの肌は角質が薄く傷つきやすいです。全てのものに硬さがありますが同じ硬さ同士で擦ると傷ができます。例えば世界一硬いダイヤモンドの加工にはダイヤモンドを使用します。ダイヤモンド同士を擦って削り加工するわけです。つまり、赤ちゃんの肌にはなるべく同じ肌であるものや肌より柔らかい素材で触れる必要があります。
赤ちゃんに触れるときは、抱くとき、お風呂に入れるとき、着替えの時、おむつ交換の時が人肌に触れる時かなと思います。お風呂の時は洗う際ガーゼで洗うより親の肌や泡で洗ってあげるといいです。細かな洗い方についてはこちらの記事をご覧ください(これで肌がもちもちに!沐浴前〜後にかけて、ちょっとしたことを気にすることで綺麗な肌を維持しよう!)
また、赤ちゃんの肌に触れている肌着もなるべく柔らかいもの、おむつも柔らかいものを使いましょう。おむつを交換する際、お尻拭きを使うと思いますが、尿や便を拭く時はさっと拭きましょう。お尻拭きウォーマーなるものも使用は控えた方がいいでしょう。
お湯に手をつけると指先がシワになりますが、浸透圧の影響でシワになります。温かい水は物質が溶けやすいです。昔学校で、やったかもしれませんが、水に塩を入れ溶かし尽くした後、加熱すると残った塩が溶けます。溶解度が上がるわけです。
赤ちゃんの肌の水分が温められたお尻拭きの温かい水分に赤ちゃんの水分が持っていかれる可能性があります。あくまで可能性ですしお風呂のお湯と違い量は少ないので気にしなくてもいいかもしれません。
科学的な刺激
さて、化学的な刺激とはなんでしょうか?赤ちゃんの皮膚も私たち大人の肌もpHがあります。人の肌な基本的に弱酸性。赤ちゃんは産まれた頃は中性、生後3〜4週で弱酸性になります。つまり、赤ちゃんの皮膚も成長と共に変化しているわけです。
さて、化学的な刺激は主に、尿・便です。尿は中性、便は弱アルカリ性です。大人もお腹を下した際、お尻が痛くなると思いますが、pHの変化によるものが主です。(拭くことによる物理的刺激もあります)
赤ちゃんはおむつをしておむつの中に排泄しています。おむつに排泄されたものは赤ちゃんの皮膚に直接あたりますからpHが変わってしまいます。また、赤ちゃんは動きますから、おむつが擦れることもあります。赤ちゃんの皮膚を考えたら気がついたらすぐに交換することで赤みを抑えることができます。
むちむちな肌を保つには?
以上を踏まえ、赤ちゃんの肌の取り扱いとなりますがもう一つ大事なことがあります。それは保湿です。赤ちゃんの体重に占める水分量は80%と私たち大人より多いです。不感蒸泄と言って肌から水分が蒸発していきます。その蒸発を防ぐにはワセリン等の保湿剤が必要です。蒸発すると肌が乾燥してしまい、バリア機能が保てず、赤みの原因ともなり得るからです。
まとめ
赤ちゃんの肌は傷つきやすく、産まれた時はpHが違います。成長と共に大人と同じになりますが、常におむつを着用していますのでpHが変化しやすいです。また、体動もありおむつが擦れたり、お尻拭きを使うと物理的刺激にもなります。
赤ちゃんの肌を発赤から守るためにはさっと拭き取ること、肌が硬いものに擦れないようにすることです。ワセリンによる保湿を行いむちむちな肌を守っていきましょう!
十分にケアをしても発赤が治らない場合は、感染症やアレルギー等考えられるため小児科の受診をお勧めします。かかる前には#8000等で相談するのもいいと思います。ちなみに皮膚科の受診でもいいですがなるべく小児科が良いです。皮膚科の先生が小児科を得意としていれば良いですが、小児科病棟で見ていると小児科の先生と相談して軟膏を決めたりしていることもあります。小児のことは小児科の先生にです。その点#8000は小児科医や看護師等につながり無料で相談できますので相談して受診でも良いと思います。(詳しくは子どもの受診相談を小児科医や看護師に無料でできます!受診に迷ったら専門職に相談を。)
育児知識を身につけ、ゆとりのある育児生活を行えるように一緒に頑張っていきましょう!
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