小児科看護師直伝!熱のある赤ちゃん・子供の看病を徹底解説!

赤ちゃん発熱のケア 看病 一般

どうもこんにちは!小児科看護師のまろんです!今日は赤ちゃんが発熱した際のおうちでの看病について解説していこうかなと思います。

赤ちゃんの発熱時、皆さんは一体何をされていますか?赤ちゃんがぐったりしていて触ると普段より暖かいなーと思い熱を測ると37.5度以上あり、発熱となります。

お風呂に入れて良いのか、どうやって冷やせば良いのか、そもそも冷やして良いのか、他に何かできる事はないのかざーっと解説していこうかなと思います。

まず大前提として

発熱の原因については感染症が主になりますが、それ以外も考えられますので小児科を受診して診察を受けてください。

また、赤ちゃんは大抵は熱籠もりで発熱しているケースがありますので計り直しも検討してみてください。

それでは赤ちゃんに出来る発熱時のケアを見ていきましょう!

赤ちゃんに出来る発熱時のケアについて

先にも述べたように診察を済ませてからおうちでケアに当たってください。

赤ちゃんは体温調節が苦手でクーリング(アイスノン)をむやみに使うとかえって体温を下げすぎてしまう場合があります。さらに、体温が上がったり下がったりすることによる体力消耗も見逃したくないです。

そのため、赤ちゃんの解熱で使用できる物は限られており、看護するには「着させすぎない」「部屋の温度は高すぎない(24度前後)」「赤ちゃんと密着しすぎない」などがあげられます。

一言で言ってしまえば、赤ちゃんの周りにある物を適温に整えて体力の消耗を極限に減らしましょうって事です。

多くの人が間違っているおでこに貼る解熱シート

さて、子育てあるあるかもしれませんが、熱が出た際に解熱シートをおでこに貼るケアが昔ありました。しかし、現在では非推奨であります。子どもの事故で多いのは誤って食べてしまう、解熱シートが剥がれ口を覆ってしまう、などです。

しかも、解熱シートには解熱作用はありませんので気休めとなります。経済的にもあまりオススメできないです。

ちなみに、幼児期~学童初期くらいの子でたまにクーリング(アイスノン)を嫌がるお子さんがいますが、無理に使うのは体力の消耗の観点からNGです。

それでも、発熱が辛そう、本人も辛いと行っている場合は、「ストッキングにアイスノンを入れ、たすき掛けのようにする」と良いです。

お風呂

赤ちゃんが発熱しているときのお風呂についての注意点を以下にまとめます。

赤ちゃんの発熱時の沐浴について

赤ちゃんが熱を出している場合、親としてはどのように対応すればよいのか心配になるものです。お風呂の際に気をつけるべき点は次の通りです。

  • 熱の度合いをチェック: 赤ちゃんが軽い発熱で元気があるようであれば、短い時間のお風呂も大丈夫です。しかし、38.5℃以上の高熱があるときは、お風呂は避けましょう。
  • 赤ちゃんの機嫌を見る: 赤ちゃんが普段通り元気で、お風呂を楽しんでいるようであれば、沐浴を続けても良いでしょう。しかし、機嫌が悪かったり、ぐったりしている場合は強いらず休ませてあげてください。
  • 湯温に注意: 場合によってはぬるめのお湯(約37℃)でサッと流す程度にして、長湯は避けましょう。熱がある時には体温調節が難しくなりますので、赤ちゃんが寒がったり熱くなりすぎたりしないように注意が必要です。
  • 皮膚状態の観察: 発熱すると乳児湿疹が出始めることもありますので、お風呂後は赤ちゃんの皮膚をよく観察し、乾燥を防ぐためのスキンケアを適切に行ってください。
  • 医師のアドバイスを求める: 気になる症状がある場合は無理せず医師に相談し、その指導に従いましょう。

実際にお風呂に入るかどうかは、赤ちゃんの具体的な健康状態と親御さんの判断に委ねられますが、上記のポイントを基準に判断することで、赤ちゃんの健康と快適さを守ることができます。

服について

いつも通りの服でいいですが、発熱している状態で服を着せすぎると熱篭りの原因となります。体温調節が気がてな赤ちゃんは汗をかくと体温がグッと下がる恐れもありますので着ている物を調整してください。

食事について

離乳食が始まっている場合、本人が食べたがったらあげて下さい。仮に作っても食べない場合は無理してあげる必要はないので食べられそうな物をあげて拒否されたら少し時間を空けてからトライしてみましょう。

病気別

医師の診断で「胃腸炎(ノロウイルス・ロタウイルスなど)」や「風邪(インフルエンザやRSウイルス、その他の気管支炎・細気管支炎等)」をどうやって家で見ていくか。解説していこうと思います。

基本的に上記で解説したとおりですが、感染症によっては看病する側が感染をもらう可能性が非常に高く共倒れ・家族崩壊へとつながる恐れがありますので要注意です。

胃腸炎

日頃の予防

まず初めに胃腸炎から解説していきます。季節で言うと冬に多く、保育園や幼稚園で友達からもらうことが多いんじゃないかなーと思います。もちろん、外で働いている私たち親からうつる場合もあります。

私たち親が発症する前に、子供たちが先に発症するパターンも多いので親である私たちは日頃から感染を予防する必要があります。

胃腸炎は基本的に冬季に多いですが、生肉や鮮魚の処理を誤った際に感染し発症する事が多いです。
料理の基本ですが、必ず手を洗ってから食材には手をつけましょう。
生肉・鮮魚でまな板や包丁を使用した後は必ず洗剤で洗い、食材を触った手は不用意にあちこちに触らず、手を清潔なものとして扱いましょう。

胃腸炎症状が出ている場合の対応

医師の診断のもと、ノロウイルスと断定されている場合、症状が出ている人は調理はせず、健康な人が調理する様にしましょう。また、乳幼児が発症している場合はおむつ交換時に、看病者が感染する恐れが非常に高いのでできれば手袋・マスクを装着の元、おむつを処理し手洗いを行なって下さい。
手袋やマスクを装着しない場合はよく手を洗い、口もゆすいでください。

仮に汚物(便や嘔吐物)で床・テーブルなどが汚れてしまった場合は次亜塩素酸(ハイターやミルトン)で消毒しましょう。メーカーにより希釈が変わりますので容器に書いてあるとおり、消毒液を作成し雑巾など布に湿らせ消毒しましょう。

また、乳幼児の場合は発症する前に遊んでいたおもちゃにも付着している可能性があります。触れていたと思われるものは全て消毒することが必要です。

こちらの論文では「ノロウイルスは乾燥した環境下で28日以上生存していること」「カーペット内で20以上生存可能性があること」が示唆されております。

漂白される可能性もあるので厚生労働省では85度以上を1分以上かけることで不活性化させることができる様なのでそちらもお試しください。浴槽につけるとかですかね…85度以上をキープするのが大変そうですが。

最後にノロウイルスは症状消失後も2〜7日程度、便から排泄され続ける様です。症状が落ち着いたからといって安心せず、発症してから2週間程度は気を引き締めて看病しましょう。

ロタウイルスの場合も同様です。
ただし、ロタウイルスも感染力が強いため、きょうだいがいる場合は部屋を分ける・接触は最小限にする・おもちゃの共有はしないなどの対応が必要になります。

風邪

胃腸炎の項目と内容が被りますが、基本的な感染源は親または保育園・幼稚園の友達からもらうです。
予防は手洗いうがいマスクとなります。

どれも本人たちがやる気が出るようにチェックシートを設けたり、ゲームをやる様な感じで一定以上行えたらご褒美をあげたりすることで習慣化に繋げましょう。

また、男の子の場合はヒーローに変身できる・お医者さんごっこをするなどでも手洗いうがいマスクをしてくれる可能性が上がります。是非取り入れてみて下さい。

まとめ

さて今回は発熱した乳幼児の看病について解説していきました。発熱時の基本的なおうちでの看病を解説していきました。

予防の観点から言わせていただきますと、バランスの取れた食事を取ることで免疫力を落とさず、過度なストレスにならないように子どもを適度に甘やかし笑顔が溢れる日々を送れたらいいなと思います。(笑顔は抗ストレス作用・免疫力向上があります)

感染症によって対応が変わってきますが、基本的に子供の状態を観察して体力があり、本人が望んでいるのであればお風呂に入れてよし、ぶっちゃけよくわからない赤ちゃんなんかは入れてみて反応を伺うでもよしです。ご飯も同様です。

子供の看病で一番大事なことは看病する親である私たちが体調を崩さないこと・ついで子どもを支えていくこと、だと思います。家庭でできることは限られていますが、病気で弱っている我が子を親である私たちが生活しやすいよう環境を整えてコミュニケーションをとって早く病気が治せる様支援してきましょう!

以上参考になれば嬉しいです!いつもXやInstagram等のSNSで拡散していただきありがとうございます!みんなで一緒に、我が子が幸せで楽しい人生が送れるよう私たち親も楽しみましょう!

ソース
いつもシェアして下さりありがとうございます!少しでも色んな人に知識が行き渡りますように...!

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